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2007年03月21日
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カテゴリ:冬のソナタ
BYJに詳しくない私でも、NHKで放送されたオープニングタイトルが、CJWが先だったことは知っている。

韓国ではBYJがトップタイトルで主役だったが、NHKの担当者は何故作為的な処理を施したのか…。



そもそも、チュンサンとユジンとサンヒョクは、3大主役とでもいうものであり、甲乙つけがたい。

その理由は何かといえば、彼らの葛藤を観客たちは異化せずに心を寄せることができるからだ。

ここにおいて、チェリンは、3大重要人物から大きく引けを取る。

彼女が、ミニョンを失うまいとして、繰り返す嘘に、観客は感情移入できたのだろうか。シリーズも終盤にさしかかって、愛されぬ女としてミニョンは同情を誘うが、それは同情であって、観客に感動を呼びはしない。



「風と共に去りぬ」であれば、主人公はスカーレットである。その理由は、彼女の感情が作品全体の進行を司っているからである。

では、「冬のソナタ」の主人公が、ユジンなのか。といえば、私は、必ずしも、そのように理解しない。

私が制作者として、ユジンを主役に物語を紡ぐならば、最初は、窓辺に置かれた目覚まし時計のベルを止めるところから始めるだろう。

だが、冬のソナタはそうなってはいない。

物語は、ユジンがバス停に向かって走るところから始まる。

バス停での、ストラグルの中でユジンとサンヒョクの関係が語られるとともに、青春の風俗が描かれる。
そして、ケン・ソゴル(タイムトラベラー)のような謎の転校生の登場である。

たしかにユジンがサンヒョクの一方的な思いに背を向けて、チュンサンを恋しはじめるドラマが、シリーズ冒頭に彩りを添えているが、1話2話を通じたこのシリーズの基調低音は、「自分の父親に合いたい・知りたい」というチュンサンの思いと行動である。

作品冒頭のカタルシスの主が主人公であらぬ訳はない。

その主旨からいえば、「冬のソナタ」はカインとアベルの話でもあり、ユジンのことなど代理劇にすぎぬのかもしれぬ…。



どちらにしても、冬ソナの主人公は、華麗なるエンディングを迎えた日本のドラマの主人公。つまり、「お父さんに愛されたかった」と口に出し、「自分が生まれたことが間違いだった」と、自死を選ぶような魅力のない人間ではない。

どのような境遇にあろうとも、この世に生を受けたことを感謝し、どのような感情にあろうとも、深い縁に感謝する。
それがあるべき人としてのあり方であることは疑いようもない。

このような退廃的なドラマを批判する人が、この日本にいないことを、私は憂いている…。





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Last updated  2007年04月06日 20時21分38秒



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