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アルゴリズムの時代(スポンタ通信 2.0)

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Headline News

2007年05月04日
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時事通信社の湯川さんがNHKラジオ第一放送に出演するとmixiで知り、番組の2/3を聞いた。

マクルーハンは、「メディアはメッセージ」であるという言葉を残している。

私のキャリアは、ずっとメディアと付き合ってきた。
だから、どのような立場に彼がいたか。そのことが推測できる。

彼は、何を言うことができて、何を言うことができなかったか…。

とはいえ、湯川氏はいつもの親しげのある語り口で、いくつかのエスタブリッシュとして、極めて厳しい発言をしていた。


・いまのネットは、西部の荒野が都市になっていく過程である。

・メディアがユーザーのニーズに応えていない。

・現行・著作権法の不備

・匿名・実名論争の不毛(携帯サイト・韓国ネット自殺をとりあげて)


湯川氏は、西部の荒野から都市になっていくと形容している。

私も最近、「ブログがすでに終った」と論じたアルファブロガー氏に、ゴールドラッシュに群がった金の亡者たちにとってのブログが終わったに過ぎぬと、言論している。

私の中の西部は、ジョンウェインの映画だったり、映画「ダッジシティー」「真昼の決闘」でしかない極めて貧しいイメージだ。

だが、アメリカ西海岸に長い間暮らした湯川氏には、西部の荒野とロサンゼルスの都市が明確なビジュアルとしてイメージできているのだろう。

*

最近では、番組の裏事情をリークすることがはやっている。

いままでタブーだった、ジャニー喜多川氏のエピソードも、ジャニーズ事務所のタレントたちが、「You...○△□しちゃいなよ」と言われたと暴露し、スタジオの笑いをさそう。

二枚目俳優として活躍していた沢村一樹氏は、バラエティー番組でエロ話を披露して話題になると、最近では、トーク番組の出演前の打ち合わせになると必ず、「エロ話をお願いします」とディレクターに懇願されるという。

そういえば、ある女性タレント(私の記憶では勝恵子?)は、料理挑戦番組で、誤って重曹を入れてしまい膨らせて、スタジオの爆笑を呼んだ。
番組のディレクターは、次からも爆笑をお願いします。と、懇願したようだが、彼女は、報道番組のキャスターでもあったので、料理学校に通い、当該番組で爆笑を呼ぶことはなかった。

女医の西川史子も嫌われキャラを作っているというし、磯野貴理も、すべりキャラを演じている。

番組の出演者が、すべて小倉優子のようなコリン星のプリンセスを演じてるとはいわないが、すべからくメディアの出演者は高校野球の選手同様、監督の指示によって役割を演じているに過ぎない。

そのような予定調和の世界だから、予期せぬ発言が新鮮で、大受けになる。

だが、その大受けも、次からは二番煎じよろしく繰り返される…。

*

では、そのような番組制作者たちが、意図的に何かを行なっているかといえば、そうではなく、まさにマクルーハンが言うメディア(放送枠)からメッセージ(文脈)を感じ、そのストーリーと不即不離の関係にある個別のコンテンツを組みあげることに努力しているのだ。



新聞には新聞の文脈・文体があり、テレビ・ラジオも同じ。

それぞれのメディアには、すでに読者がいて、その読者のニーズに合致した番組をつくらなければならないのだ。




そのようなことを思いながら、湯川さんのMIXIに次のように書き込んだ。



NHKラジオ第一の休日の午後という文脈が分からないのでなんともいえませんが、湯川さんとしては、思っていることのどれほどを喋られたのでしょうか…。

きっと、20%くらいじゃないかな。
というのが、私の感想です。



実名・匿名論争にしても、インテグレーター(引用者・第三者重要度審査員)が介在しないから、問題が起きているに過ぎない。

ネットの最大の利点は、集団の自浄作用であり、そのシステムの現出をエスタブリッシュたちが拒んでいるから、いまのネットの問題が存続しつづける。

その見えざる意図は、労働組合ができるのを拒んでいる企業経営者と同じ。

一人の個ならば、言論に対抗できるけれど、団結されたら、自らの立場が危うくなる。

それが、今、ネットで起きていること。



鼎談者の一人のチャーリーさんはネットでは発信しないというし、エスタブリッシュのブロガーでも、コメント欄を閉じたりやTB欄を認証制にする人も多い。
そして事が起こるや、コメント欄が閉じられることも多い。
歌手の絢香。そして、若槻千夏…。

対話を拒絶することは仕方のないことかもしれないけれど、そういう自分を誇らない、少なくとも恥じることは必要ではないかと思っています。

湯川さんの仰るように、対話を粘り強く続けなければならない。

それに尽きるのでしょうね。

ありがとうございました。


追記:

番組で提起されたネットの問題の多くが、インテグレーターの介在と、多様なアルゴリズム(言論の抽出方式の組み合わせ)の並存によって解消できるのに…。
と、残念でなりませんでした。

いまネットで何が起きているか。という議論をする前に、ネット世界がいかにリアルな世界と違う常識によって動いているか。そのことをまず、提示しなければならなかったのでしょうね。




このブログの読者であれば、上記のテキストが、私が思っていることの20%も述べていないことを理解していただけるだろう。

何故、そのようなことになったかといえば、SNSというクローズド・コミュニティーというメディアの中で存在するテキストだからである。

湯川さんが「対話の重要性」を指摘するならば、私も一言付け加えたい。

「発信者は対話を拒んではならぬ」。

対話を拒む発信は、ピンボンダッシュでしかない…。


*

いつか、私のインテグレート論・アルゴリズム論・ステークホルダー論・言論の最小単位論・コミュニティー論・トリガー論たちが、沢村氏のエロ話のように、メディアのディレクターたちに所望される時が来る。

そのときが来るまでは、湯川氏同様20%の持論を提出しながら、その時を待つことにする…。

とはいえ、言論の妥当性・有効性によっては、ユーコリンのコリン星バナシのようなキワモノ扱いに終わる可能性もある。余談は許さない。


07sponta





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Last updated  2007年05月04日 13時30分57秒
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