カテゴリ:料理・食べ物
アナゴ
『寿司屋の主人が『あそこのアナゴはニセモノ』と言った回転寿司に出かけた。「一本握り」というアナゴを1匹丸ごと使ったにぎりを試食した。 形状は小さなシャリの上に大ぶりの煮たアナゴがどーんと乗っている。お値段は税抜きで340円ナリ。確かに安い。見た目は別に違和感はないが、ツメを付けて食べてみると、甘ったるさばかりが強く感じられ、アナゴのうま味もふっくらとした食感もなかった。 街の平均的な寿司屋が使うアナゴの仕入れ価格は1キロ2700円から2800円。 「1本を丸々使ったら手間賃を入れて700円くらいはもらわないと合わないよ。普通はアナゴのにぎりは1個で原価70円はかかるから、お客に出す時はどんなに安くても140円。1本使って340円!そりゃあアナゴじゃないよ」(寿司屋の主人)』 ということになるそうだ。1本丸々にぎってるというアナゴは確かに良く見かける。そうしょっちゅう食べるネタではないので、余り違いは分からないな。どちらかというとバッテラの方が好きです、私は! さて、正解は・・・ 『では、回転寿司のアナゴは何なのか。 「マルアナゴですね。名前にアナゴと付いてますが、本物のアナゴと違って、ウミヘビ科に属す生き物です」(築地市場関係者)』 ウミヘビ、かあ 『アナゴはアナゴ科に属す魚。マルアナゴはウミヘビ科で、はるばるペルーから輸入しているのだという。値段はキロ当たり1400円から1500円で街の寿司屋が使うアナゴの半値。しかも、こちらはさばいてから冷凍で運ばれてくるので、歩留まりを考えれば半値以下である。』 さらにこんな話も 『「アナゴの一本付け」を客寄せの目玉にして本物を格安で提供している回転寿司もあるだろうが、ある回転寿司店の厨房にいたのは学生アルバイト風。とてもアナゴをさばいて煮る技術を持っているようには見えなかった。』 アワビ=南米産「ロコ貝」 タイ=アフリカに生息する淡水魚の「ティラピア」 カンパチ=温・熱帯海域で取れる「スギ」 赤貝=サルボウ貝 これらは偽装表示といわれても仕方ない。そのあたりはこう記されていた。 『「ネギトロ」が実はマグロのくず身に食用油を混ぜたものであることはよく知られている。サルボウ貝は有明海や宍道湖でも赤貝やアサリなどと一緒に取れ、赤貝の缶詰の材料の多くがこれだから、それほど悪質な偽装ともいえないが、アワビがまったくの別の貝だったり、タイが淡水魚だったりというのはどう考えてもインチキだ。 『横浜の中華街ではアワビ4000円、ロコ貝1000円で同じくらいのサイズの缶詰を売っています』(食品商社営業マン)』 ふ~む、知らなかったとはいえ、これはひどいなあ。なぜこうなるのか? 『2000年のJAS法改正で、スーパーなどの流通・小売では魚介類の「原産地」「生・解凍」「天然・養殖」などを正しく表示することが義務付けられた。違反すれば罰金や商品の排除命令を科せられる。 「流通段階でウソのラベルを張ったり、偽装して出荷したら手が後ろに回ります」(前出の営業マン)』 それなのに、外食産業ではこの”義務”がないんだと! 『ティラピアをタイと表示しようが、養殖のブリを天然と言おうが「店の勝手」というわけなのである。天然の本物のネタは代用ネタに比べて原価で5~40倍も違う。”高級ネタ”を1皿(2個)100円、200円で提供しても儲かる秘密がここにある。』 しかし、さすがに気まずいのか 『「値段からいって、お客さんも”代用ネタ”であることはうすうす気づいていて、それでもいいと考えているかもしれませんが、やはりいい気分じゃないでしょうね。”あそこの店のメニューはウソ”なんて評判がたったら、たちまち客は逃げてしまう。ウチではアワビ(ロコ貝)、カンパチ(黒カンパチ)と表示したり、天然・養殖を明記しないことにしました」(ある回転寿司店長)』 って、それでいいわけ?! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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