オーストラリアGP決勝を見終えて
終わってみれば大体こういう結果になるだろうという選手の名前が並んだ。なかったのは、予選で不運に見舞われたシューマッハ、バトン、琢磨。そんな結果だったけど、見ていて結構楽しめた。ルールは変わったものの今シーズンもコース上ではそれほどに抜いたり抜かれたりはなかった。序盤から中盤、13番手から追い上げを見せ続けてアロンソがビルヌーブと見事なつばぜり合いをしたくらいであとはピットイン前後で順位を入れ換えるくらいだった。それが見事に成功したのがアロンソ、失敗だったのがトゥルーリだった。昨日、今朝行われた予選の感じからしてこの両者が決勝順位でこれだけの差がつくとは思わなかった。13位からのスタートのアロンソはポイント圏内、6位くらいまで上がればいいところくらいに思っていたが、ビルヌーブをかわしたあとはタイムをどんどん上げていって、同じような予選順位11位から上がっていったバリチェロを捕らえれば、ルノーがワンツーフィニッシュだった。それでもパフォーマンスの高さを十分見せつけた。一方初の予選フロントロウ獲得のトヨタだったが、開幕戦ということで十分な成熟がない不利はあったにせよ、他のチームも似たような状況なのでここで多くの得点をゲットしてシーズン序盤を有利に進めたかったはず。しかし、1回目のピットインで2位スタートのトゥルーリが6位まで順位を下げると、あとは16位スタートのラルフと一緒に得点圏外まで落ちてしまい、なあんだ、去年と変わらないじゃんとなってしまった。結局この両者、去年のチームメイトのチェッカーを受けた時の順位差は6(アロンソ3位、トゥルーリ9位)。そしてガッカリはBARホンダ。予選も余りいい展開じゃなかったけど、決勝も終わりの方になってベストラップが出てくるようじゃあ話にならないよ。同じエンジンを使って2週間後のマレーシアも戦わないといけないようじゃあ、同じ結果の繰り返しもあり得る。結局8番スタートのバトン12位、最後尾19位(ライコネンがピットスタート)から出た琢磨は14位。何はともかく、このレースはフィジケラが自己通算2度目の優勝を果たし、アロンソと1-3フィニッシュのルノーと一時2番手走行のクルサードが4位でクリエンも7位に入ったレッドブルがニコニコ、バリチェロ2位もシューマッハがリタイアしたフェラーリと10位台完走2つのBARは苦渋、ポイントは取ったけど先頭争いできなかったウイリアムズ(ウェバー5位、ハイドフェルド棄権)とマクラーレン(モントーヤ6位、ライコ年8位)は当惑気味、かな?