場外乱闘
デトロイトで行われた、ピストンズとペイサーズの試合。残り45秒でピストンズのベン・ウォレスがペイサーズのロン・アーテストに反則され、仕返しで突き飛ばしたことが事件の発端。両チームの選手の小競り合いでは済まず、あちこちで殴り合い。そのうち飲み物が入ったままのプラスティックカップを選手にファンが投げつけ、拡大してしまった。怒ったアーテストがファンめがけて突進。止めるのか加わるのか分からない他のファンたちも加わり、選手を殴ったり殴られたり。警備員も随所でトラブルが起きているので対応できず。投げられるものなら何でもいいのか、ジャンパーのような上着や、パイプイスまで飛んできた!何とかチーム関係者に付き添われてロッカールームへ戻るペイサーズの選手たちに、ファンはポップコーン、ジュース、ビールなどを文字通り容赦情けなくぶっ掛けていた。このあと警察が捜査することになっているが、最初はあっけに取られ、そして怒りと絶望を覚えた。騒動の輪が解けたあとに取り残されているのが発見された老女、父のそばで眼が泳いでいて恐怖を隠せない女の子。現地月曜夜のアメフトマンデーナイトのCMで、イーグルスのテレル・オーウェンズが番組宣伝用の”不適切”行為が話題になってフットボールファンとNFLの信頼を失ったといわれていたが、それをすっかり忘れさせてしまう一大事。もっと早い段階で対処できたはずだが、何が歯車を狂わせてしまったのか・・・