縁尋機妙多逢聖因

僕は、阿波おどりが下手

太鼓も下手

だから連に何の役にも立たない

だから連の役に立ちたいと広報の役を引き受けた

広報を初めて５年

それなりに役割を全うしてきた

連員も増やした

孤独な仕事でした

やって当たり前

クレームはあっても感謝はされない

そんな連の文化がいやになり、ある日広報を辞めると役員会に申し出た

僕以外の全員一致で見事に否決

広報を辞めることは許されなかった

だから一か八かで言ってみた

連を辞めると

そうしたら、役員の誰一人反対する人は居なかった

連長から言われました

ご縁がなかったと

副連長から言われました

寂しいけど仕方がないと

そんな訳で、連を辞めることになりました

世の中、利用する人と利用される人の二つにわかれると、何かの本でよんだ事がある

今まで広報として利用価値があった私も、広報をやらないのなら利用価値はない

だから利用価値の無い人間は連には不用

役員会では、そう言う見解なのであろう

でも、連を辞めて数ヶ月

最近、私を囲む会と称して、飲み会が開かれる

大変嬉しい事である

でもやはりその会には役員の人は誰も居ない

私の送別会もメンバーを変えて何回か開いてくれたが、その中には役員は居ない

結局、役員から嫌われたのだ

好んで役員をやってたわけではないのに(^^;

こんな私を拾ってくれた連がある

幼馴染が連長を努める連だ

お前ほどの奴がうちの連に来てくれるなんて信じられないよ！

そういってくれた

一度は不要と捨てられた私を、拾ってくれた幼馴染

そしてその仲間たち

感謝だ

拾ってくれた恩は忘れない