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YAMAKOのアサーティブライフ

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2005年06月03日
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いよいよW杯出場への運命の分かれ道、バーレーン戦を迎えた。
キリンカップでまさかの連敗を喫した日本代表、頼みの小野が練習中に骨折で離脱と不安だらけ、最悪の状態で迎える大事な二連戦。
負ければ、B組2位以内はかなり厳しくなる大事な大事な試合。

私はもう見ていられなくて、早寝を決め込むことにした。
カゼ薬を飲んでベッドにもぐりこむ……。
が、しかし、そうそう寝られるものではない。
試合開始は1時半なのに、21時半ごろから特番が始まっている。
ああ、寝れそうと思うと、セキが出る。なんだかんだで1時半になってしまった。

一応、テレビはつけたまま、音は消し、一生懸命目をつぶる。
ときどきうっすら目を開けて画面を見る。近視の私の目に、青いかたまりが左側に向かって進んでいるところだけがぼーっと映る。
目を開けるたびに、まるで一方通行のように、右から左に人が流れていっている。要するに、日本が相手ゴールに攻め入っているということだ。
バーレーンは思ったよりも、強いプレスをかけてきてはいないらしい。
いい流れだ。安心して眠れる……。

そして数分後……。
「うぉおおおおおおおっ!」
隣の家から聞こえてきた沈黙をやぶる叫び声で私ははっきりと目を覚ました。
歓喜の雄叫びだということはすぐわかった。
急いで画面を見ると、小笠原のゴールのリプレイが映し出されていた。
とりあえず引き分けでもかなり有利になる日本にとっては、大きな大きな先制ゴールだ。

後半の途中から、音声もつけた。
一時、バーレーンペースになりかかった時間帯もあったが、まあ、引き分けでもいいのだしと少し余裕を持って見ていたら、中田ヒデがイエローカードの累積で北朝鮮戦は出られないという。
この試合、すでに、三都主と中村俊輔が同様に北朝鮮戦の出場停止が決まっている。
正直、三都主が出られなくてもあまり問題はないが、ヒデと俊輔の二人がいない試合というのはちょっとやばいだろう。
ということは、この試合、何がなんでも勝ち点3を取らなくては!

寝ていられなくなり、ようやく起き出した。
最後の20分はマジメに応援。そしてタイムアップ。
3大会連続のW杯出場まであと勝ち点1と王手をかける勝利だった。

試合が終わっても、テレビはずーっと中継を続けている。
選手のインタビューが始まった。
この日のヒーローである小笠原は相変わらず無愛想の仏頂面だが、いいことを言っていた。
「小野の分ということもあったけど、きょう試合に出られない選手の分もがんばろうと思いました」

最終予選の規定はなぜかベンチ入りメンバーがたった18人なので、この日、ベンチにすら入れない選手が5人いた。
土肥、茶野、三浦、遠藤、本山と、全員が国内組。
日本で行われている大事なナビスコカップを犠牲にして代表チームに帯同し、暑い中もずーっと一緒に練習をして練習台になってくれた選手たちだ。
小笠原自身、これまでなら欧州組がチームに加わった途端に、ぽいっとお役ご免にされていただけに、このようなベンチにすら入れなかった選手に思いを馳せたのだろう。

勝ったとはいえ、ジーコにはいろいろ不満がある。
たとえばベンチメンバーについていえば、この日、ベンチに入ったサブのメンバーは、GK楢崎、DF坪井、MF中田浩二、稲本、FW鈴木、玉田、大黒の7人。
これには少し驚いた。

1トップなのにベンチにFW3人?
そんな試合展開はあまり考えられないが……。
この3人のうち、一人はベンチをはずれると思っていた。
ふつうならリーグ戦でも好調の大黒は当確で、鈴木か玉田のどちらかははずれるだろうと予想するところだ。
でも、ジーコは去年のアジアカップの鈴玉2トップをことのほかお気に入りらしい。
人とも、今年のリーグ戦ではさんざんなのだが、ジーコはそんなことはおかまいなく、代表での過去の実績がすべてらしい。
途中投入という視点で見ると、鈴木の出番はまずないといえるが、果たして、鈴木の起用にこだわり続けてきたジーコが元海外組の鈴木をはずせるかどうか……。

などと、いったい3人のうちだれを外すのか興味津々でいたところ、3人ともベンチ入り。
本当にジーコの考えることはわからない。
ジーコの中では、今でも鈴木≧玉田>大黒なのだろう。
ふつうなら現在の調子を勘案したうえで、スタメンとして見る選手の序列と、途中投入を考えた場合の選手の序列というのはまた異なるものなのだが、彼の中にはたった一つの序列しかないらしい……。
そんなチームマネジメントってあるんだろうか……?

それでもいろいろ不協和音を伝えられもしていた代表チームだけれど、中東遠征に出てから急速にチームがまとまり始めたと、宮本や中沢が証言していた。
バックアップの選手たちがどんどん盛り上げてくれることが大きいとも言っていた。
キリンカップのときは、ともかく出てくる選手、出てくる選手、みんな自分のアピールにばかり夢中になってチームとしてバラバラだったのに、さすがにこの試合は「勝ち点3!」ということでしっかり意思統一がされていた。
フォア・ザ・チームを選手全員が心がけていたからこそ気持ちのいいゲームになったのだと思う。
次節出場停止の中村俊輔は、「ぼくは試合にはでられないけれど、一緒にバンコクに行って、チームのために何でもやりたい」と言っていた。

監督に指導力に疑問符はついてても、柔軟性のある選手たちは、自分たちで解決方法を見つけていくものだと思った。

あ、タイトルの件にまで話がいかなかったので、また明日……。





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最終更新日  2005年06月06日 15時06分59秒
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