有毒飛沫

きょうはしばらくぶりに猛烈な暑さだった。朝、会社の駐車場で車を降りて、歩き始めて、「？」何かおかしいと感じて、車を振り返ってみたが、何もない。キーも確かに閉めた。そこで、気がついた。「暑いんだ」炎天下に置いてあった車に乗り込んでしばらく続く、熱のこもったシートに背中を炙られる感じ。それを感じたので、車がおかしいような気がしたのだ。普通に立っているだけで、ハイカロリーのドライヤーで背中を炙られているような感じである。もちろん、マイナスイオンはなしのドライヤーである。

駐車場から会社までの数分間がきつかった。職場はエアコンが効いているので、外界のことはわからないが、ちょっと外に出ると、焼きあがったばかりのパイ皮で包まれているような気分になれた。

さいわい、きょうは出張はなかったが、外から来る人もいて、みんな一様に「あつ、あつ、あつ」と繰り返していた。あまりの暑さに、それ以上喋る気力もなくなってしまうらしい。帰りも、やはり暑かった。今も、外の様子を窺うと、もわっとしている。昨日の夜は、窓を開けていたら寒いくらいだったのに．．．