わきみずのほとり

2005/06/17(金)23:00

風待ち***神田昌典さんのうつ病への対応の仕方テープ

走りながら自家発電できるタイプもいます がーっと走って、しばらく充電しては、またがーっと駆け回るタイプもいます のろのろ歩きながら 一息ついて 風が吹いたら また 背中を押されながら のろのろ景色をみながら 思うままの楽しい旅をするタイプもいます いいんじゃないかな いろいろいて ************** 神田昌典氏と堀之内高久先生の対談テープを 取り寄せて聞いています タイトルは 『緊急対談:会社と社員そして家族のためのうつ病への対応の仕方』 です 現場の臨床から、うつ病に有効な薬があるので 精神科医のところにいくのが抵抗あるならば心療内科でも ということと 薬で症状は回復するけれども、そういう状態に陥る性格や考え方も 見つめなおす必要がある ということを強く仰っていました 初期の頃であれば、薬だけでも回復しますし 心理療法だけでも回復するとのことです 薬だけでもだめ心理療法だけでもだめ と表現するか 薬も有効、心理療法も有効 双方のよいところを利用する と伝えるかで印象は変わってきますが 私は脳器質的な問題が判明したならば 一時的にでも薬で補う方が本人も家族も楽だと思うのです もちろん「がんばれ!」や「行動療法」はご法度 体に砂袋をつけて生活しているような身体感覚の方には 心理療法、セラピー、そしてお薬のトータル的なもの そして家族や職場の理解とケアが必要だそうです これは私も相談を受けながら実感しています 本人が回復期にあるときに、同じ対応を続けたり 理解してくれずに元気な時と同じ要求とするパートナーさんにも 私からお話をと進めても 「来たがらない」 「自分は正常だと言い張る」 と、家族のサポートが得られないときは また揺り戻しがあったりするので思案しどころです さて、テープの中で神田さんはさかんに 「うつがウイルスみたいにうつる。」と表現されていました 家族間の転位のことを、なるほどそう表現するのもありかと思いましたが 時折、とても切ないような烈しい怒りのような感情を 言葉にこめられているようでうつ病対策の必要性を これまでのビジネスの感覚とは別の面でとらえていらっしゃるように 私は思いました (ちなみに神田さんは親しい方が自殺されたのを期に このテープを作って無料頒布されていたのです) 私のところにも薬を服用しながらカウンセリングを受けに来てくださる方は 多くなってきていますが 薬を否定する人が多いことも事実です 否定しながらもやめることができないと殆どの方が訴えます (私が精神科医に直接伺ったお話ですと 良い薬ができているのでカウンセリングを含めて 半年も通院すれば大概の方は職場復帰できるということです このテープでは聞き違いでなければ 二ヶ月で変化がとあります) ”やめたくてもやめられない” これはうつ病に至るキーワードでもあります 受け入れがたいものを我慢して受け入れていくうちに 自分自身から離れてしまい 体がなまりのように重くなって気力がどんどん抜け出していくそうです そして他からの過剰な働きかけはストレスになります 外ではうつに見えないほど元気だけれど 家に帰ると怒りっぽくなったり 家庭内が不安定になっていることが常であるとしたら そううつ病の可能性もあります (つづく)

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