|
テーマ:母親になりたかった(210)
カテゴリ:子供
先週金曜日にお知らせした、春歌の出生体重などを病院で訊ねる件ですが
予定通り行ってきました。 まだ伊吹たちの体調が思わしくないので、長居は出来ませんでしたが。 と言っても、歩いても行けるぐらい近所にある病院なんです。 週に一度ぐらいは通りかかるものの、思わず顔を背けて足早に通り過ぎる場所でした。 正面入り口をくぐってから人々でごった返す待合室、病棟へ続く廊下、 喫茶室、売店・・・どこを見渡しても、あの時過ごした数日間がよみがえり 何とも言えない気分になりました。 伊吹と三男を二人用のベビーカーに乗せて歩くので、どうしても注目を浴びるのですが (皆さん、双子だという固定観念を持つようです) その視線でさえ辛いだけで。責められているみたいで・・・ 決してそんなことはないのですが。 廊下の果てにひっそりとある、事務室に通されました。 先日電話で応対してくれた事務員の男性が書類を持ってきて、 春歌の身長・体重・胸囲・頭囲・出生時刻及び死亡時刻 ・・・以上、私が前もってお願いした内容を伝えてくれました。 書類(カルテとは異なるものだと思います)を手にとって見ることは出来ず、 口頭で伝えてくれたことをメモするだけでした。 まあ、仮に体重などを偽って伝えたところで何の利益もないでしょうから その点は信用出来るし、何ら不満はありません。 事務の方の印象も、やや事務的であったものの丁寧でしたし。 でも・・・ 「出生時刻=死亡時刻」だったんです。 春歌は午後2時6分に心音停止状態で生まれ、その後人工的ではあるけれど 「蘇生」しました・・・その間、約3時間・・・だったと記憶しています。 最期を抱っこして看取ったのは夕方の5時を回った頃だったかと。 つまり、医学上または生物学上、私が何と思おうと 娘は「死産」で死んだままだったということです。 こう、書類にあったということに対し、抗議したりするつもりは皆無です。 私がしたいのは、すぐ上に書いたことと逆のことを言いたいということ。 つまり、事実上「死産」であろうが何と言われようが 春歌は確かに息を吹き返し、頑張って短い命をまっとうした後 私の腕の中で天使になった・・・と。 お礼を言って事務室から出た私は、たった今知った娘の身体の重みを何度も反芻し 他の子たち同様、脳にしっかり刻み付けました。 体重2438g 身長45.5cm 胸囲29.0cm 頭囲32.cm これが長女・春歌の重みです。命の重みです。 ここの病院が辛い思い出の場所であることには変わりないけれど、 今私に見えるのは「冷たくなった春歌を抱く、自分の亡霊」でなく 「春歌と限りある時間を過ごす、微笑んでいる自分」 ・・・ほんの少しだけ、そう思える気がします。 フリーページの「春歌」のページを、若干編集し直しました。 お暇な方はご覧下さいませ。 と言っても、急いで直しただけなので中途半端ですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年12月21日 01時45分56秒
[子供] カテゴリの最新記事
|
|