機械式時計と煙草でブログ!

2011/12/12(月)17:07

7Seas ロイヤルブレンド

パイプ煙草インプレ(921)

 マックバレンの「7Seas」シリーズは、自分としてはこれが三つ目になります。同シリーズでは、最近発売になった「チェリー」がまだ残っているのですが、シリーズ発売当初にリリースされた3銘柄はこれで制覇することになります。  開封時の香りは、バニラにちょっと蜂蜜とチョコレートを加えたような感じなのですが、意外と強い香りではありません。かなり控えめです。  カットはリボンカットとラフカットの混合で、湿り気は多めです。湿気た感じは、このシリーズ共通の特徴のようです。  緩めに詰めて着火しますと、非常にソフトなバニラの香りが来ます。味も柔らかく、ちょっとクリームっぽい甘さです。微かに蜂蜜系の味が混ざり、ベタベタな甘さにはあまりならずに済んでいる感じです。  ある意味オーソドックスなバニラ系着香煙草の風情ではあるのですが、今一つ輪郭がはっきりしないと申しましょうか、狙い所が明確には伝わってきません。常喫にしやすい安煙草ではありますし、何となく深く考えずに吸えるこうした煙草の性格は、それはそれで悪くないとは思いますが、もうちょっと特徴的な何かがあっても良さそうな気がします。  この煙草、火付きは悪くないのですが、湿気が多いだけに火持ちが良くありません。特に喫煙序盤は、かなり再着火をせざるを得ませんでした。  火持ちの悪さは、喫煙中盤で改善されてくるのですが、それでもあまり良い方ではありません。  この段階に来ると、煙草の着香分がだいぶ薄まり、ベースとなっている煙草の元の味が見えてくるのですが、その味は甘味の強い物ではないようです。熟成感も特には感じませんし、・・・う~ん、日本のゴールデンバットをパイプで吸うのに非常に良く似た味になっているような気がします。浅い熟成で色の薄いバージニア系煙草に、少し強めに湿気を当てるとちょうどこんな味になるのではないでしょうか。味に少し厚みと重みが足りないような、落ち着き感のない甘さです。  ゴールデンバット的な期間を過ぎて、喫煙終盤に入ってくると、味に軽快でまろやかなコクが加わってきます。煙草感が強まるとも言えます。この段階の味は、厚みが増してなかなか良いです。  喫煙中盤で中だるみのように味わいが薄くなる傾向は、マックバレンのパウチ物着香煙草で良く出くわすような気がします。比較的最近吸った銘柄の中では、「ベルベット」シリーズの2銘柄がそうでした。  という事で喫煙終了。湿気が多くて燃えが遅いためか、特に大きく中断した訳でもないのに、内径21mmのパイプで3時間を越える喫煙時間になりました。後味には意外とコクが残り、残り香は少しチョコレートっぽい感じです。  火持ちの悪さと、喫煙時間の長さを考慮すると、火皿に詰める前に少し乾燥させた方がこの煙草は扱いやすいのかも知れません。もしくは、もっと緩詰めの方が良いのか・・・。  特に大きく際立った部分がある訳でもなく、中だるみはあるものの美味しくない煙草という風でもないので、火持ちの悪さを気にしないスモーカーであれば、安さ狙いの常喫でも良いかなと思わせる煙草でした。 [オーソドックスな煙草ブログは此方 Click!]

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