機械式時計と煙草でブログ！

　ガレリア社のタバコは初めてになります。
　アメリカのパウチらしく、内容量は1.5oz（42.5g）とオンス単位になっています。欧州製パイプ煙草で主流の50gよりも少ないので、私はどうしても買う際に躊躇してしまいます。小売価格からくるイメージよりも、グラム単価が高くなるので、損しているような気になるのです。実際、1.5ozで1,200円という価格なので、50gに換算すると約1,412円となり、パウチとしては高価な部類に入ります。
　でも、まぁ、そんな事を言ってたら何時まで経っても吸えませんし、銘柄開拓が進みませんから、思い切って買ってみたという感じです。

　パウチはビニール袋に入れられており、取り出して開封しますと、同じアメリカのミドルトン社のパウチと同様に、口は密封されておらず、テープだけで留まっている形態です。これがアメリカのパウチ煙草のデフォルトだったりするのかも知れません。

　煙草は真っ黒なブラックキャベンディッシュだけの構成で、マックバレンのベルベット・シリーズと同じです。ただ、ベルベット・シリーズほどは「漆黒」という感じではありません。

　開封時の香りは、ウィスキーボンボンのように、チョコレートと洋酒が混ざった感じです。海外旅行のお土産にもらうような、ちょっと香りのドぎついチョコレートのような匂いでもあります。ただ、香りの強さ自体はそれ程でもないです。
　開封時の湿度はやや高めに感じますから、やはりこういうタイプのパウチは、ビニール袋に入れれば、過乾燥にならずに済むのだと思います。前に試したミドルトンの煙草も、ビニール袋に入れて販売するべきなんでしょう。
　刻みは、粗めのラフカットです。

　少し緩めに詰めて着火しますと、・・・あぁ、まさにアメリカンな着香煙草です。もう、いかにも「着香しました！」的な香りが漂います。洋酒、チョコレート、ベリー、バニラ辺りの香りの混合で、変な言い方をするならば、非常にわざとらしい香りです。この香りは、人によっては抵抗を感じるかも知れません。

　味は、バニラチョコレート系の甘味をベリー系の酸味で引き締めたような感じで、ベタッとした甘さではありません。むしろベリー系の酸味の方を強く意識するくらいです。

　火着き・火持ちは、湿気た手触りだった割には良い方で、特に気を使うような事はありません。

　喫煙中盤に差し掛かると、香りと味に少しまろやかさが出てきます。ちょっとしたロースト感、或いは「コク」という表現もできるかも知れません。とは言え、強力な着香感は相変わらずで、「慣れ」と「飽き」のどっちが先に来るのか少々不安になったりします。（笑）

　結局、このまま最後までいって喫煙終了。何だか「慣れ」と「飽き」が同時にきたような気がします。
　後味には、酸味が比較的強く残り、ルームノートも強めです。

　全体的に見て、美味しい煙草ではありますが、アメリカンらしい強力な着香の煙草です。洋酒系の香りという意味では、名前の通り真夜中の喫煙に向いているのかも知れませんが、ソフトな着香ではないですし、ベリー系の酸味が強いので、むしろ目が覚めるような気がします。また、「煙草らしい味」と呼べる風味はほとんど感じられなかったので、バージニア系やラタキア系の非着香煙草の愛好家の方には向かないかも知れません。欧州系着香が好きな私にとっても、ちょっと着香が強過ぎると感じます。

　パウチの内容量も少ないですし、小さめのパイプを使って短時間で楽しんで、飽きない内に喫煙終了するのが良いように思います。


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