テーマ:パイプたばこを吸おう(1804)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
いつもの煙草屋さんに買出しに行った際、「珍しい煙草をお探しなら、良いのがありますよ。輸入元がまだカタログに載せていない新製品の先行発売分です。」という甘い台詞を店員さんから聞き、買ってしまったのが今回のG.L.ピース「トリプルプレイ」です。 G.L.ピースの煙草を吸うのは、これが初めてで、しかもグラム単価で言えば、今までで最も高価な煙草になります。 「TobaccoReviews.com」の情報によりますと、この「トリプルプレイ」は、G.L.ピースの新シリーズ「New World Collection」の一つで、現地では昨年の5月に発売になっています。「トリプルプレイ」=三重殺の名前の通り、缶の巻紙には野球のグローブとボールの写真が印刷されています。 缶を開けますと、写真のようなプラグが出てきます。内容量は、写真に写っている量で全てです。圧縮されたプラグなだけに、重さの割りに体積が少ないです。開缶時の香りは、熟成の良く効いた干草系のもので、漬物的酸味も感じます。ブレンドは、バージニア、ケンタッキー、ペリクなのだそうです。 プラグという形態の煙草を吸うのは私は初めてなので、1回の喫煙でどれくらいの大きさに切り分けたら良いのか、今一つ分かりません。内容量が約56gなので、1回の喫煙で4g使用したとすると、喫煙回数で14回吸えるはずです。ですから、全体を14等分にするくらいの感じでナイフで切り取り、まずは吸ってみる事にしました。 切り取った塊を指で解していきますと、葉っぱの一片一片は割りと大きいです。切り離した幅の分は大きさがあるという感じで、元の一片は、普通のラフカットの煙草の一片以上の大きさがありそうです。湿気は、パイプ煙草としては普通でしょうか。これを、今回は内径22mmの大き目のパイプに詰めます。 火を着けて吸い始めますと、熟成した干草系の香りが来ます。でもこの香りは、牧場の牛臭さのようなキツさがなく、非常に滑らかでソフトです。もちろん、ペリクによるものと思われる酸味もありますが、それも非常に柔らかいです。 味は、熟成の効いたバージニア系の甘さに、漬物的で柔らかい酸味が控えめに効いて、全体的に非常に丸い味になっています。これは美味しいですねぇ。何と言うか、甘味と酸味のバランスが絶妙ですし、酸味に角張った所がなく、甘味を非常に良く引き立てています。この酸味は、バルサミコ酢を煮詰めてカラメル分を濃縮した甘酸っぱいソースをイメージさせます。 火着きと火持ちは、圧縮された煙草の割りには良好で、気難しさを感じません。ただ、燃え進みは非常に遅く、ともすると途中で飽きそうになります。もっと良く解して緩詰めして、小さなパイプで吸った方が良かったかも知れません。 基本的には非着香の煙草なので、喫煙中盤になっても味わいに変化は殆どありません。少し味が濃くなる感じがあるくらいです。 そして、そのまま喫煙終了。 後味には酸味が残り軽快で、残り香は干草系ですが、まろやかです。 喫煙時間は、途中の中断を除いて3時間を軽く越えてしまいました。燃え進みが遅く、そのままチビチビ吸ってしまった結果だと思います。ですから、良く解して緩めに詰め、小さめのパイプで吸うのが適当な気がします。余り火種を小さくし過ぎると、煙草を吸っている感じが希薄になり、逆に楽しめないかも知れません。また、喫煙途中で味に変化がありませんから、大きなパイプで吸うと飽きる可能性があります。 という事で、吸い方に反省すべき点があった今回の喫煙ですが、全体的に見て非常に美味しい煙草である事は確かです。甘味と酸味、まろやかさのバランスが秀逸で、さすが名高いG.L.ピースだと言ったところです。世間で良く言われるG.L.ピースのブレンドの緻密さとはコレなのかと納得させられる煙草でした。 [絶妙な煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.03.18 20:52:30
コメント(0) | コメントを書く
[パイプ煙草インプレ] カテゴリの最新記事
|
|