テーマ:パイプたばこを吸おう(1803)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回はサミュエル・ガーウィズの「ブラックXX」です。私にとっては初めてのロープ煙草です。もう本当にウ○コにしか見えません。(笑) 開封時の香りは、深く熟成された干草系のもので、結構な熟成臭です。内容量は写真の通りで、硬く押し固められた真っ黒な棒が1本と、内容量の調整のために加えられたのであろう欠片が一つ入っていました。 一説によると、こうしたロープ煙草が葉巻の原型だそうなのですが、本当にギチギチに押し固められているので、棒の片方を口に咥えてもドローはできません。 今回ロープ煙草は初めての挑戦なので、パイプに詰めるべき量が良く分かりません。ですから、缶に入っていた欠片(厚さ1cmくらいの輪切状態)を、ナイフで刻んだ上で、更に手で解してからパイプに詰める事にしました。 解している際の手の感触では、かなり湿っているので、だいぶ緩めに詰めました。 着火して最初に来たのは、焼き鳥の皮串のたれ焼きを食べているような香ばしい香りと、本当に鳥皮の脂身のようなコッテリとした風味を伴った甘味でした。油分が非常に多いような味で、こんな味の煙草は初めてです。私は、焼き鳥の中では皮は大好きな方で、焼き鳥屋では必ずオーダーする一品です。煙草でこんな味が出せるなんて、私にとっては大きな発見です。 かなり緩く詰めたので、火着きはそれほど悪くはないのですが、火持ちは良くないです。油断するとすぐに立ち消えしますし、燃え進みも遅いです。 注意深く吸うと、皮串の風味の間から干草系の匂いも感知できますが、皮串の匂いに圧倒されて、すぐに消えてしまいます。基本的には、鳥皮の脂身が焼ける香ばしい匂いに支配されます。 刻んでしまう前のこの煙草は、表面がかなりテラテラしているのですが、それは湿気=水分なのではなく、煙草の葉っぱが自然に持っている油分なのかもしれません。良く葉巻なんかでも、油分が滲み出て表面に艶が出るというような話を聞きますから、この「ブラックXX」もそうした油分が多い煙草なのでしょう。 ニコチンの効きはだいぶ強く、今回は見た目上は少な目の量で喫煙したにも関わらず、あわやニコチン酔いするかと思うほどでした。たっぷりと詰めて吸うと危ないかも知れません。 という事で喫煙終了。後味は焼き鳥の皮で、残り香もちょっとそんな感じでした。喫煙時間は、見た目上の煙草の量にしては、かなり長い方だと思います。 この煙草は、アニスに漬けたものらしいのですが、私はアニスがどんな物だか知りません。ですから、今回のようなオイリーで鳥皮のような喫味がアニスに由来するのかどうか判断できません。けれども、アニスからはアニス油とも呼ばれる液体が取れるようで、この煙草はそれに漬けてあるのだとすると、少なくともオイリーな喫味の部分はそれに由来するのではないかと想像されます。 全体として非常にコッテリとした味なので、常喫としては少々きつい気がしますが、たまに吸う分には、ヘビーで独特な喫味が美味しい煙草です。ヘビーなだけに、個人的には少し薄めて味わいたいところなので、例によってゴールデンバットで薄める実験も次回に試してみたいと思っています。 [大好きな煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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