テーマ:機械式腕時計を語ろう(345)
カテゴリ:スイス時計情報
クォーツショックによるスイス時計業界の崩壊を救ったスウォッチ・ブランドから、新しい自動巻シリーズの発表がありました。その名も「スウォッチ・システム51」。 「Swatch System 51」 51個のコンポーネントから構成される自動巻ムーブメントは、完全にオートメーション化されたラインで組み立てられ、従来の「スウォッチ」シリーズの価格帯の範囲内で販売される予定だそうです。 過去にも自動巻ムーブメントを搭載したスウォッチは存在しましたが、ムーブメントには同グループのETA社の傑作汎用ムーブメント「Cal.2824」を簡略化したような「Cal.2842」等が使われていました。 一方、今回の「システム51」のムーブメント(上写真)は、以前の「Cal.2842」とは似ても似つかない姿です。設計・製造は同じくETA社なのですが、この「システム51」の姿はむしろ往年の「1ドル時計(ダラーウォッチ)」に搭載された「ピンレバー脱進器」ムーブメントに似ています。 それと気になるのは、写真のムーブメントには、一般的な自動巻ムーブメントが備えている回転錘(ローター)が見当たらない事です。発表記事では自動巻となっているにも関わらず、写真のムーブメントは自動巻機構を取り外した後の手巻きムーブメントのように見えます。これ、どうなってるんでしょう? 更に詳しい内容については追々明らかになると思いますが、高級化路線をひた走ってきたスイス機械式時計が、ここに来て超低価格普及機の完全な新製品を投入して来たというのは、非常に興味深い事だと思います。 早く現物をこの目で確かめたいところです。 [興味深い時計ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.05.05 17:43:53
コメント(0) | コメントを書く
[スイス時計情報] カテゴリの最新記事
|
|