機械式時計と煙草でブログ！

　最近発売になったボルクムリーフ「リミテッド・エディション」を吸います。

　この100g入りの缶には「No.11 MIXTURE with Trinidad Rum」と記載されています。第11番目のブレンドという事は、この煙草自体のレシピはだいぶ昔からあったのだろうと想像されます。購入したお店の方の説明では、「リミテッド・エディション」という名前にも関わらず、必ずしも数量限定ではないような事らしいです。

　それと、この煙草で採用されているタイプの100g缶の実物を見るのは、私としては今回が初めてです。昔輸入されていたラールセンの煙草に、このタイプの缶が使われていたのは写真で見た事がありますが、その時想像していた大きさよりも大きいので、少し驚きました。

　さて、開封時の香りは、洋酒系（ラムだと思われます）の中に、少しバニラが混ざる感じで、ドギツさもなく、なかなかソフトで良い感じです。カットは、リボンカットとラフカットの混合なのですが、ラフカットになっているのは、黒いブラックキャベンディッシュと明るい色のバージニアと思われるリーフの両方が入っています。湿気具合は普通です。

　この煙草を火皿内径20mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、柔らかな洋酒系と薄いバニラの香りが来ます。同時に、非常に上品で少し桃のような雰囲気のある軽快な甘さが口に広がります。
　う～む、これはかなり上質な煙草のようです。序盤からこれだけ豊かで上品な甘さが楽しめる煙草は、なかなかお目にかかれません。

　火着き・火持ちは普通だと思いますが、燃え進みは少し遅く感じます。

　喫煙中盤でも、基本的に味わいは変わりません。ただ、甘味が豊かなだけに、少しでも燃焼温度を上げると、舌への刺激の強いアルカリが出がちになります。幸い燃え進みが遅めなので、そういう風にはなりにくいのですが、いつもより少し弱めに吸って、燃焼温度を低く抑える事を意識しながら吸った方が良さそうです。

　喫煙終盤になっても豊かな甘味は継続します。かなり糖度の高い良質の葉が使われている事が分かります。その甘味は、少し桃のような円やかさがあります。一方、洋酒系の着香はこの段階でも少し残っており、本当に最後まで楽しめます。また、ニコチンの効きもかなりあり、煙草感という意味でも申し分ないと思います。

　という事で喫煙終了。後味には、桃のような軽やかな甘味が残り、残り香は少し洋酒系でした。全体的に見て、上等の葉が使われている事が明確に分かる美味しい煙草でした。着香感にもわざとらしさがなく、非常に自然に甘味や洋酒香が楽しめます。

　この煙草は100gで3,200円と、ボルクムリーフのシリーズの中では少し高い価格設定になっていますが、さすがにそれだけの事はある内容だと思います。これならコストパフォーマンスも悪くないですし、「リミテッド」とか言わずに、50g缶とかで定番商品にしても良さそうな気がします。

　もし本当に「リミテッド・エディション」として限定販売であるなら、早めに吸っておいて損はしないだろうと思います。


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