テーマ:パイプたばこを吸おう(1803)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
イルステッド・オウン「ゴールデン・フレイク」です。イルステッド氏のパイプは持っていませんが、何やら評判が良い煙草なので買ってみました。ストレート・バージニアのフレイク煙草です。 開封時の香りはおが屑系で、かなり浅い熟成に感じます。フレイクの大きさは35×75mm程で、それが一缶に13枚入っていました。かなり形がしっかりしたフレイクです。湿気は、フレイクにしては普通くらいでしょうか。 このフレイク1枚を適当に折り畳んで、火皿内径20mmのパイプに詰めますと、ちょうど良いくらいの量でした。そして着火と・・・。 吸い始めて最初に感じるのは、非常に控えめながら、とても素直でクリアーなバージニア葉の紅茶系の甘さでした。熟成は浅く、且つ味にわざとらしさがありません。そして、それでも味に奥行きを感じさせます。これに比べると、例えばマックバレンの「バージニアNo.1」は、かなり作られた味のように思えます。 ただ、余りに素直でクリアーな味だけに、ドラマ性と言うか、ダイナミックさはありません。そういう意味では、ほぼ完全に常喫用の煙草のように思われます。 火着き・火持ちは、フレイクにしては良い方で、苦労する部分がありません。極めて平和に喫煙できます。 味がクリアーである事にイイ気になってスパスパと吸っていると、喫煙中盤くらいで煙がアルカリ性になり、いわゆる「タンバイト」、舌にチクチクする刺激が出てきます。それで反省して、意識的にゆったり吸うように心掛けると、煙は元のスムーズな感触に戻ります。この辺は、アルカリ性になりやすいバージニア葉の特徴が良く出ていて、いかにもストレート・バージニアな煙草らしいディティールだと思います。 喫煙終盤も、中盤と同じように吸い進み、結局そのまま喫煙終了。後味は、微妙にコクのある甘味が残り、残り香は如何にも普通の煙草然としていました。 全体的に見て、ストレート・バージニアのお手本とも言える非常に素直でスムーズな煙草でした。そういう意味では優等生的な煙草なのですが、同じく優等生的なフレイクであるダンヒル「フレイク」と比べると、もっと純度が高いと言うか、洗練された雰囲気があります。 逆に言えば、起伏に乏しく、ダイナミックな面白みはない煙草です。純粋にクリアーな浅い熟成のバージニア煙草をスムーズに楽しむという、上品な吸い方が似合います。 何となく吸うには勿体無いですが、常喫用には非常に適していますし、或いは時たま気取って吸うような感じでも良さそうです。 正に「上質」なストレート・バージニア・フレイクです。 [クリアーな煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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