テーマ:パイプたばこを吸おう(1888)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
![]() つい最近発売されたばかりのボルクムリーフ「リコリス」を今回はレポートします。リコリスは甘草の一種だそうで、手巻き煙草の世界では巻紙に味付けされている製品もあったりしますが、パイプ煙草では今回の銘柄以外ではちょっと記憶にありません。果たしてどんな煙草なのでしょう。 開封時の香りは、・・・むむむ、これがリコリスの香りなのか? ちょっと薬品的な甘い香りに、少しハッカのような揮発性の刺激臭が微妙に混ざります。カットは、やや大きめのラフカットにされたブラックキャベンディッシュと思われる葉っぱがメインで、それにやはり大きめのラフカットで明るい色のバージニア葉らしきものが混ざります。湿気は普通です。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時と同じ香りに、やはりやや薬品的な独特の軽い甘味が来ました。この香りと味には、やはりハッカのようなスースーする部分が微妙にあって、非常に独特な喫味になっています。とは言え、煙草らしい味の部分も確かにあって、それとのミックスが面白いです。この系統の味と香りのパイプ煙草は他には記憶がなく、紙巻煙草の「イタリアン・アニス」に近い雰囲気を感じるのですが、何れにしても日本ではほとんど馴染みのない香りと味のような気がします。多少好みが分かれそうですが、非常に興味深い喫味です。 火付き・火持ちは普通だと思います。どんどん燃える訳でもなく、かと言って頻繁に立ち消えして困るという事もありません。 喫煙中盤で着香成分が少し抜けてきて、ベースの煙草の味がやや強まりますが、リコリスの喫味はまだまだ中心にあって、興味深い味と香りです。ベースの煙草の味の方は、割りと普通の煙草で、ややバーレーが強いのか、ちょっと渋めです。 喫煙終盤では、ベースの煙草の味がメインになり、リコリスの着香は彩り的な役割になるのですが、それでもリコリスの味が独特なので、この煙草のアイデンティティーは保たれているような感じです。 という事で喫煙終了。後味は割りと渋めのコクが残り、残り香はちょっとスースーする刺激臭が混ざった薬草的な匂いでした。 全体的に見て、他のパイプ煙草にはないリコリスの味と香りが強いオリジナリティーを醸し出す面白い煙草でした。悪い言い方をすれば「癖がある」とも言えるのですが、自分としてはそれほど嫌味のある喫味でもなかったので、気分転換でたまに吸うには悪くない煙草だと感じました。ただ、はっきりとしたキャラクターなので、常喫には向かないように思います。 面白い味と香りですので、試してみる価値はあるかと思います。 [オリジナリティーを醸し出す煙草ブログは此方 Click!] ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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