テーマ:パイプたばこを吸おう(1804)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
昨年の秋(?)にJTが発売した新「桃山」です。これまで販売されてきたデンマーク製の「桃山2」からのモデルチェンジで、今回も同じくデンマーク製でありながら、昔日本で製造していた初代の「桃山」により近いレシピで作られているそうです。前の「桃山2」は、私のパイプ煙草の香りの原体験を思い起こさせる香りだったのですが、今回の新「桃山」はどうでしょうか。 開封時の香りは、フルーティな中に微かに洋酒系の香りがする方向性のもので、もっとチョコレート系の香りが強かった「桃山2」と大きく変わっているような気がします。カットは細めのリボンカットがメインで、湿気はやや強めです。 これを火皿内径20mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、華やかながら角の取れた非常に円やかな果物系の甘さと香りが来ました。意図したとは思えませんが、果物の「桃」の味に近い雰囲気です。「円やかな甘さ」という部分は前の「桃山2」と共通しているとは思うのですが、「桃山2」はチョコレート系の味だった記憶があるので、果物系に感じるこの新「桃山」はやはりかなり違った煙草になっているような気がします。 火付き・火持ちは良好で、ちょっと燃えるのが早く感じるくらいです。ですから過燃焼には注意したい所です。 序盤から少し吸い進んで行くと、喫味の中に熟成されたオリエント葉系のコクがある事に気付きました。ちょっと鰹出汁系のコクです。このコクが、単なる果物系ではない奥行きのある喫味を生んでいるようです。 喫煙中盤から終盤にかけて、果物系の着香分がかなり抜けて、出汁系のコクが喫味のメインになってきます。バージニア葉系の甘味よりもオリエント葉系のコクが前面に出てきているような感じです。こういう味の方が、前の「桃山2」より奥行きがあるように感じるのですが、個人的な好みから言えば、もう少し「桃山2」的な甘味があった方が好きかも知れません。 という事で喫煙終了。後味は出汁系のコクが残り、残り香は出汁系と果物系の混合でした。 全体的に見て、果物系の着香よりも出汁系のコクが楽しめる煙草だったと思います。前の「桃山2」とは大きく異なる喫味に思え、これはこれで美味しく楽しめますが、「桃山2」の延長線上で期待すると大きく外すことになります。私にとって「桃山2」は、私個人のパイプの香りの原体験的な香りで、遠い昔に何処かで嗅いだ事がある懐かしいものだったのですが、今回の新「桃山」は全く新しい煙草のように思えました。オリジナルの日本製「桃山」は全く知らないので、新「桃山」の喫味がオリジナルに近付いているのかどうか判断出来ないのですが、懐かしさを除いて考えると、新「桃山」も「桃山2」も価格なりに楽しめる良質の煙草だと思います。 ベタッとした所もありませんし、常喫でも行ける煙草だと思います。 [良質の煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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缶のオリジナルをよりフルーティーですね。激レアダニッシュパイプNorap(おそらくファーマーデザイン)で試してもました。見た目良しのバージニアとオリエンタル系(?)のブレンドがいいですね~。香りはラム酒じゃないかな。軽くもなく重くもない、でしっかりタバコの味はあります。思いがけないオススメです。
(2016.04.09 16:55:11)
ykomさん
仰る通りだと思います。もう少し人気が出ても良さそうな気がしますが、パイプ煙草に対するJTの力の入れ具合からすると、今ぐらいが限度かも知れません。 (2016.04.10 17:16:51)
13年間喫煙してましたが友達のアイコスをいたずらしてから煙草吸いハジメました、😆今は桃山をハーブステックリラックスで使用してます。煙、味、香り申し分ないです、ニコチン、タールも無いように思います。
(2017.11.20 09:03:21)
みちのくの団長さんへ
パイプ煙草をヴェポライザーで楽しんでいらっしゃるんですね。葉の加熱に火を使うパイプとは少し喫味が違ってくるとは思いますが、喫煙テクニックも必要ないですし、面白そうですね。 (2017.11.23 08:47:40) |
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