テーマ:パイプたばこを吸おう(1803)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
私の地域では梅雨に突入し、暦から言っても季節はもう夏です。そこで、サミュエル・ガーウィズ(以下「SG」)から今年より日本でも販売されるようになった「イングリッシュ・サマー」を吸ってみます。この煙草は、同社の季節シリーズの一つで、同シリーズの冬と春の銘柄については既にレポートしています。その二つは、SGのフレイクにしてはテクニック的に吸いやすい煙草で、なかなか楽しめました。それでは、今回の「夏」はどんなもんでしょうか。 開封時の香りは、だいぶ酸味のある漬物系と浅い熟成の干草系が混ざった感じです。酸味が強いのでペリク葉入りなのかと思いネット上で調べてみますと、バージニア葉のストレートなのだそうです。フレイクの大きさは上の写真の通りやや小さめで、缶の中にはこれが多分15枚くらい入っていました。ただし、かなりラフに詰められていて、殆ど形が残っていない欠片も多く、正確な枚数は分かりませんでした。湿気は、他の季節シリーズと同様、フレイクとしては普通で、サミュエル・ガーウィズのフレイクとしては乾いている方だと思います。 このフレイク2枚を、火皿内径22mmのパイプに折り畳んで詰めます。そうして着火しますと、砂糖黍っぽい優しい甘さが来ました。浅めの熟成感で、円やかさよりも優しさの中にシャープさがある甘味です。それに酸味もありますが、確かにペリク葉っぽい酸味ではなく、如何にも若いバージニア葉の酸味という雰囲気です。成程、これは確かにちょっと夏に吸いたい爽やかさのある味です。 火付きと火持ちは、フレイクにしては良好です。普通に苦労なく吸えます。ですから、SGのフレイクにしてはかなり吸いやすい類になります。ネット上で調べますと、この季節シリーズはSGが単独で製造している訳ではなく、SGとスタニスラウ(チェコの煙草ブランド)とダン・タバコ社のコラボで生まれたシリーズなのだそうで、今回の「イングリッシュ・サマー」はダン・タバコ社が製造しているとの事。どうりで吸いやすい筈です。 喫煙中盤から終盤にかけても酸味のある砂糖黍っぽい喫味が続きます。非着香の煙草なので、喫味の変化に乏しいのは予想通りです。しかも、この記事を書きながら、且つネットサーフィンしながら無意識に吸っていても喫味の変化が感じられないので、非常に安定した吸いやすい煙草である事が分かります。こういう煙草は夏だけでなく、年中常喫するのにも向いているように思います。 という事で喫煙終了。後味は酸味のある砂糖黍系で、残り香は焚火系でした。 全体的に見て、浅めのバージニア葉特有の甘さと酸味をイージーに楽しめる良質のフレイクだったと思います。奥深さとか複雑さとかは感じない割りと素直な煙草ですが、十分以上に美味しいと感じましたし、夏の煙草だとするに足る味の方向性も確かにありました。う~む、これは私にとってはかなり好きな位置にある煙草です。 夏は勿論の事、通年でも楽しめる良いフレイクでした。 [楽しめる煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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