テーマ:パイプたばこを吸おう(1805)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
イムコ社はオーストリアのライター・メーカーで、フリント式オイルライターではアメリカのジッポ社よりも歴史があります。そのイムコ社のブランドから最近パイプ煙草と手巻用煙草が発売されて、日本で売られるようになりました。とは言え、この二つの煙草のパッケージには「Produced by TSUGE」と思い切り書いてあり、日本の柘製作所の企画による煙草だという事が分かります。柘製作所は、ジッポよりも歴史があるイムコ社のオイルライター「イムコ・スーパー」他が生産終了となった際に、それを惜しんでわざわざ新規に注文生産させて日本で輸入販売しているのですが、その流れで柘製作所がイムコ・ブランドの煙草を新たに作って日本で販売する事にしたのでしょう。確かに柘ブランドの煙草よりもイムコの名前の方が日本では売れそうな気がします。因みに、この煙草を実際に製造している会社までは分かりませんでした。多分、柘の煙管用煙草「宝船」とかを生産している会社と同じ所なのではないかと私は推測しています。 それでは、実際どんな煙草なのでしょう。 開封時の香りはバニラです。ほとんどクッキーとか、そういうお菓子系のバニラ香です。なかなか潔い感じです。カットは、パイプ煙草らしい大きさのラフカットとリボンカットの混合で、湿気はかなり少ない感じがします。 これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、バニラの香りが来ました。ここまで素直なバニラ香の煙草を吸ったのは随分と久し振りかも知れません。バニラ以外の要素が殆ど感じられないストレートなバニラ香です。一方、味の方はと言うと、クッキーとかアイスクリームとかに近い味で、そこそこ強い着香系の甘味があります。何の捻りもないストレートなバニラ香とお菓子系の甘味なので、それこそ典型的なパウチ物安煙草といった風情です。ただ、実際に40gで1,000円(50g換算で1,250円)とお高くない低廉な煙草なので、逆に潔くて好感が持てます。 火付きと火持ちは良好です。やや乾き気味の煙草なので、ちょっと燃え過ぎるかなと予想していたのですが、そこまで燃え過ぎる風でもなく、普通に吸えます。 喫煙中盤以降、徐々に着香が抜けてきてバニラ香がマイルドになってきます。同時に味の方も薄くなってきて、バーレー葉っぽい渋さが出てきます。バージニア葉の甘味はあまり見えて来ず、この辺は価格なりの出来だと思います。 喫煙終盤で更に香りと味が抜けて行って、そのまま喫煙終了。後味はどちらかと言えば渋い系で、残り香はバニラでした。 全体的に見て、価格なりではありますが、素直なストレートのバニラ着香で、潔さに好感の持てる煙草でした。歴史と伝統のあるイムコ社のブランドである意味合いは全くないとは思いますが、そういう脚色を取り除いて考えれば、分かりやすくて取っ付きやすいパイプ煙草だと思います。 イムコ社の名前をわざわざ使う所が柘製作所らしい姑息さですが、まぁ、それに目を瞑って、ベーシックなバニラ着香を改めて味わうには丁度良く、且つ手軽な煙草だと思います。初心に帰りたい時に吸うのが良いのではないでしょうか。 [好感の持てる煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.06.30 17:09:15
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