テーマ:パイプたばこを吸おう(1798)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
今回のパイプ煙草レポートは、ダン・タバコ社の「ミロンガ」です。日本では100g缶のみでの輸入販売なので、吸った事がある方は意外に少ないかも知れません。でも、グラム単価で見ると、そこまで高くはありません。同社の「ブルーノート」よりも安いくらいです。ですから、単価で考えれば常喫にしやすい銘柄でもありますが、果たしてどんな煙草なのでしょう。 開封時の香りは、ちょっと強めのバニラ香で、少し果物系の酸味が混ざります。カットは、ブロークンフレイクとリボンカットの中間くらいの感じで、所々に解しきれていないブロークンフレイクの塊が混ざっています。湿気は、乾燥気味と普通の中間ぐらいだと思います。 これを火皿内径21mmのパイプに詰めて着火しますと、果物系の酸味で軽快になったバニラの香りが来ました。味も、果物系の酸味で軽い感じに仕上がったミルク系の甘さで、甘さと酸味とクリーミーさが非常に上手くバランスしています。食べ物で言えば「フルーチェ」(知ってます?)みたいな感じです。奥深さとか複雑さは余り感じませんが、とにかくこの酸味と甘味のバランスは私の好きなポイントに良く嵌っています。期待以上の美味しさです。 火付きに関しては問題はないと思います。けれども、火持ちは今一つです。多分、解し切れていないブロークンフレイクの所に火種が回ってくると、そこで火持ちが悪くなるのだと思います。火種の偏りもあります。ですから、パイプに詰める前に、もっと出来るだけ良く揉んだ方が良かったように思います。 喫煙中盤で少し着香分の味が抜けてきますが、大筋で序盤と同じ喫味が続きます。ただ、ちょっと片燃え気味になる事があって、その時は味わいが薄まります。やっぱり詰め方には注意が必要です。また、一般的な欧州系着香煙草だと、この辺からベースの煙草の味が表に出てくる事が多いのですが、この煙草では良く見えてきません。着香が意外と深いようです。 喫煙終盤にかけて味わいは徐々に薄まっていきますが、結局最後まで持って、それで喫煙終了。渋味とかは出ませんでした。後味には果物系の酸味の混ざったクリームっぽい甘さが残り、残り香は酸味交じりのバニラ系でした。 全体的に見て、果物とバニラが上手く混ざった軽快で美味しい煙草だったと思います。奥深さとか複雑さ、それと高級感という意味では大した事はない煙草だと思いますが、酸味と甘味のバランスが私好みで、意外な良品を見つけた喜びがありました。 100g缶で失敗したら悲惨だという考え方もあろうかと思いますが、着香好きの方でこの味が苦手な人も少ないのではないでしょうか。単価も高くありませんし、一度試してみて下さい。 [意外と深い煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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