機械式時計と煙草でブログ！

　ピーターソンの冬季限定パイプ煙草は、昨年までは「ホリデーシーズン」という名前だったと思うのですが、今年は「クリスマスブレンド」となりました。名前が「ホリデーシーズン」なら、それをクリスマスから年末年始までの間で吸えば良いかと思うのですが、露骨に「クリスマス」と命名されると、少なくともクリスマス前後には吸わないといけないような気がしてきます。そういう訳で、もうサッサと吸ってしまいます、ピーターソン「クリスマスブレンド2017」です。

　開封時の香りはチェリー系です。しかも、サクランボの枝の部分をかじった時に感じる、あの青臭さもあります。カットは、リボンカットとブロークンフレイクの混合で、湿気は渇き気味です。

　これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、チェリー系の香りと、砂糖黍系の甘さが来ました。ただ、香りも甘味もやや控え目で、チェリー系の着香にしてはマイルドで薄いです。クリスマス向けの煙草で、且つチェリー系だという事で、もっと派手で華やかな喫味を想像していたのですが、そうではありませんでした。

　火付きと火持ちは良いです。少し燃え過ぎな面もあり、ちょっと抑えた吸い方をした方が良さそうです。

　喫煙中盤以降もマイルドなチェリー系の喫味が続きます。中盤を過ぎると着香が抜けてきて、渋味が出てくる着香煙草も多いですが、この煙草は最初がマイルドだった事もあり、中盤以降も着香が抜けてきたような感覚がありません。渋味も出ず、砂糖黍系の甘味が続きます。

　喫煙終盤も、殆ど喫味が変化せず、そのまま喫煙終了。後味には砂糖黍系の甘味が薄っすらと残り、残り香は薄いチェリー系でした。
　全体的見て、チェリー系の香りと砂糖黍系の甘さをマイルドに最後まで楽しめる良く出来た着香煙草でした。クリスマス向けにしては少々派手さに欠ける面はありますが、普通の着香煙草として見れば、限定ではなくレギュラー品としても良い出来の煙草だと思います。

　もしかしたら、欧州のクリスマスは日本のそれと違って、案外厳かで静かな行事で、この煙草はその雰囲気に合わせてあるのかも知れません。そういう意味では、テーマに良く合った上手いブレンドだと思います。
　数に限りがありますから、早めに確保して吸ってみて下さい。


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