機械式時計と煙草でブログ!

2018/08/19(日)12:30

G.L.ピース「シックスペンス」

パイプ煙草インプレ(922)

 G.L.ピースの「シックスペンス」をレポートします。現在国内で販売されている同ブランドの銘柄の最後になります。バージニアとペリクを基本として、それにケッタッキーが加えられたブレンドだそうで、私の好きなバージニア&ペリクのカテゴリーに近い煙草のようです。早速開けてみましょう。  開封時の香りは、酸味のある漬物系です。もう少し爽やかにすれば柑橘系にも取れる匂いなのですが、ややペリクの腐敗臭が強く出ていて、やっぱり漬物としか言いようのない匂いになっています。カットは、かなり荒いブロークンフレイクです。フレイクを軽く手で揉んでも、これよりもっと解れそうなぐらいの荒さです。湿気は、フレイクとしては普通でしょうか。  これを火皿内径21mmパイプに、適当にまとめて詰めます。そうして着火しますと、最初にバージニア葉の干草系&紅茶系の味が来ました。開封時の匂いのイメージとは違って、意外にペリクが主張して来ません。そして、バージニアも最初に来た割りには主張が弱く感じます。この辺、多分ケンタッキーがバージニアとペリクの主張を抑える役割を果たしているのかも知れません。トータルの喫味としては、硬質なコクをメインとした抑え目のVa&Peといった所でしょうか。硬いながらも抑えの効いた落ち着いた味だと思います。一方、香りの方は、薄い紅茶と漬物が混ざった焚火系です。  荒いブロークンフレイクなので火付きは良くありませんが、一旦火が落ち着けば、火持ちは悪くないです。手間取るのは最初だけです。  喫煙中盤も喫味に変化はありません。硬質なコクがあり、非常に抑えの効いた干草系・紅茶系の味で、ペリク由来と思われる漬物系の味も少し感じます。で、この抑えの具合が実に絶妙で、味わいが消える風でもなく、かと言って濃厚に前に出てくる訳でもなく、硬質なコクを上手く豊かにしています。この辺の上手さは、流石G.L.ピースのブレンドです。  喫煙終盤も同じ喫味で行って、結局そのまま喫煙終了。後味は干草系で、残り香は焚火系でした。  全体的に見て、硬質なコクで落ち着きのあるVa&Peの煙草だったと思います。ケンタッキーによると思われる抑えの効かせ方が絶妙で、舌を刺す刺激もなく、スムーズでありながら吸い応えもあります。  ブレンドの緻密さが売りのG.L.ピースですが、この煙草もそういうブレンドでした。ケッタッキーが入ってるだけに純粋なVa&Peとは言えないとは思いますが、Va&Pe好きな方なら一度は試していただきたい銘柄です。 [緻密な煙草ブログは此方 Click!]

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