テーマ:パイプたばこを吸おう(1804)
カテゴリ:パイプ煙草インプレ
先日購入したロバート・マッコーネルのダンヒル・レプリカ・シリーズの中に「アーリーバード」という銘柄があって、当然ダンヒル「アーリーモーニングパイプ」のレプリカであったりする訳です。で、その「アーリーバード」を吸うに当たって、事前にダンヒル「アーリーモーニングパイプ」を復習しておこうと思い、自分の過去の記事を探してみたのですが、どうも見つかりません。缶の写真は残っていますし、今は空き缶を持っていますから、パイプ煙草を始めてすぐの頃に吸った事があるのは間違いないのですが、レポートは書いていなかったようです。あの当時はラタキア物に全く慣れていなくて、初めてのラタキア物だったダンヒル「マイミクスチャー965」も、消費するのに何ヶ月も要していました。「アーリーモーニングパイプ」もそれくらいの時期に吸っているので、レポートを書ける程にはスイスイ吸えなかったのでしょう。 という事で、廃盤にはなりましたが、辛うじてお店に残っていたダンヒル「アーリーモーニングパイプ」を買ってきまして、改めてちゃんとレポートを書く事にしました。因みに、同じくダンヒルの「マイミクスチャー965」も、吸った事があるのにレポートを殆ど残していないので、これも入手出来たら改めてレポートするつもりです。 さて、ダンヒル「アーリーモーニングパイプ」ですが、私が初めて吸った当時、これがラタキア物なのかどうかの議論があったのを憶えています。今では完全にラタキア物であるという世間の認識になっているかと思うのですが、あのような議論が出るほどラタキア感が少ない煙草だという事なのでしょう。それを踏まえて、早速開けてみます。 開封時の香りは、フッとラタキアらしい腐敗臭が鼻先を掠めますが、それも直ぐに消え、主にはオリエント葉の出汁臭とバージニア葉の枯草臭、それとヨーグルトっぽい匂いが僅かに混ざります。この香りだけからでも、ラタキア物かどうかの議論が出るのが頷けます。カットは、やや細かいリボンカットとラフカットで、湿気はやや強いでしょうか。 これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、最初に来たのはバージニア葉による甘味を伴った紅茶系の味でした。それに僅かにオリエント葉の出汁系の旨味が加わり、ラタキアっぽさは、・・・う~ん、遠くの方に見えるか見えないかぐらいの感じでしょうか。旨味の中を良く探せばラタキアのような風味も見つかるのですが、これならラタキアの存在を全く意識せずに吸えてしまえそうです。それくらいラタキアの存在感は希薄です。でも、私としては、こういうラタキアの使い方のほうが好きだったりします。 火付きと火持ちは悪くはないですが、バンバン燃えるという風でもなく、やや消えやすい方でしょうか。湿気が強めの煙草なので、気持ち緩めに詰めた方が良さそうです。 喫煙中盤で少し出汁系の喫味の方が前に出て来ました。ただ、やはり紅茶系が中心で、ラタキアを意識せずに吸い進められるという概要は変わりません。喫味全体の纏まりが良く、突出した何かを感じる訳ではないのですが、非常に良く練られたブレンドだと感じます。この辺はダンヒルらしい出来だと思います。 喫煙終盤になると出汁系の喫味が更に前に出て、紅茶系の味は後ろに後退しました。それでもラタキアの臭みは殆ど出ず、結局そのまま喫煙終了。後味と残り香は出汁系でした。 全体的に見て、紅茶系と出汁系が混ざった味は途中でメインが変わりますが、全体的に纏まりは良く、やはりラタキアの存在感は希薄でした。 ラタキアを楽しむ煙草ではないと思いますが、ラタキアの使い方としては私の好きな方向性です。纏まりの良さはダンヒルらしい所ですし、良く出来た煙草だと思います。難を言えば、纏まりが良すぎてインパクトに欠ける面がありますし、大きなボウルで吸うと飽きやすい煙草です。でも、まぁ、常喫するには向いているかも知れません。そして、こういう煙草が無くなるのは、やはり残念です。 さて、このダンヒル「アーリーモーニングパイプ」を吸い終わったら、今度はロバート・マッコーネルの「アーリーバード」を試します。果たしてどれだけ再現できているでしょうか。レポートをお楽しみに! [良く出来た煙草ブログは此方 Click!] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.07.03 17:30:08
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