機械式時計と煙草でブログ!

2020/04/29(水)17:30

ダン・タバコ「アンタッチャブルズ」

パイプ煙草インプレ(921)

 ダン・タバコ社(DTM)から今年新たに日本に入ってきた「アンタッチャブルズ」をレポートします。DTMが得意と言われる着香煙草です。期待して開けてみましょう。  開封時の香りは、ちょっと甘い柑橘系に近く、何かの花か、或いはトイレの芳香剤のようにも感じられます。カットはブロークンフレイクで、けっこうザックリしています。湿気は、解された煙草にしては強めで、フレイクだと考えれば普通くらいでしょうか。  これを火皿内径22mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時の香りほぼそのままの煙が来ました。あの「ブルーノート」の香りにも似ているのですが、もっと柑橘と花のニュアンスが強く、他にはない独特の香りです。一方、味の方は、円やかで太さのあるバージニア葉の甘みとコクがメインとなっていて、同時に少しの渋味があるものの、ボリュームのある方向で上手くバランスした美味しさです。う〜ん、蜂蜜系の甘味もあるかなぁ。着香としてはかなり美味しい煙草です。  火付きと火持ちは、やや強めの湿気のために決して良くはないですが、許容範囲だと思います。むしろ、これくらいの燃え方だと、煙量たっぷりに吸っても燃え過ぎにならずに美味しく吸えます。  喫煙中盤になってくると、やや味わいが薄くなって来るのですが、基本的に同じ喫味が続きます。鼻から煙を抜いた時に鼻腔に残る何かの花の香りがイイ感じです。この手の香りは、他の煙草にもあったような、なかったような、少なくともありふれた香りではありません。やや強い香りなので、バージニア原理主義とかラタキア至上主義の方々の中には嫌う人もいらっしゃるかも知れませんが、華やかですし、オリジナリティーもあるので、私は割りと好きです。  この香りは喫煙終盤でも続くのですが、流石に更に薄まります。ただ、元々強い香りなので、この段階でも楽しめる程度には香ります。また、香りが薄まる分だけ味の方でもベースの煙草の味が分かりやすくなるのですが、渋味もそんなに前に出て来ませんし、嫌味のない好ましい味が最後まで続きます。  という事で喫煙終了。後味には太めのコクが残り、残り香は柑橘に近い花の香りでした。  全体的に見て、DTMらしい良く出来た着香煙草だったと思います。柑橘に近い花の香りはオリジナリティーがありますし、渋味も少なく美味しく楽しめる煙草です。今まで日本に入っていなかったのが不思議です。  「アンタッチャブルズ」という名前から、もっとハードボイルドな物々しい煙草を想像していましたが、実際は非常に華やかな香りが楽しめるゴージャスな煙草でした。香りが強いので、所謂本格派の方々には敬遠されるかも知れませんが、着香好きの方なら気に入ると思います。私の好きな種類の煙草です。 ​ ​

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