機械式時計と煙草でブログ!

2024/04/28(日)12:30

ラールセン「2024」

パイプ煙草インプレ(932)

 やっと日本に入って来たラールセンの今年のイヤー煙草「2024」を吸います。  昨年のイヤー煙草は「EDITION 2023」と缶にあって、それまでの年のバージョンでも年号の前か後に必ず「Edition」の表記があったのですが、今年は缶の何処にも「Edition」の文字がありません。ですから今回の記事の表題にも「エディション」とは入れなかったのですが、ネット上のお店によっては「エディション2024」と表記している所もあるようです。  では早速開けてみましょう。  開封時の香りは、基本的にフルーツ系ですが、中にクッキーか何かの焼き菓子系の香りも少し混ざります。カットはラフとリボンの混合で、真っ黒いブラックキャベンディッシュらしき葉が半分くらいを占めるでしょうか。缶裏にある説明によると、ブレンド内容は「ブラックキャベンディッシュ、バージニア、バーレー」なのだそうです。湿気は、この手の着香煙草としては普通だと思います。  これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、酸味と甘味の混ざったフルーツ系でありながら、意外にも落ち着きのある香りが来ました。少し混ざる焼き菓子系の香りが、フルーツ系の派手な香りを適度に抑えている感じです。味も、酸味と甘味のあるフルーツ系がメインではありますが、意外に渋さがあって、やはり落ち着きを感じさせます。この落ち着き感の演出は、ブレンドされているバーレー葉によるものなのではないでしょうか。  火付きと火持ちは良いです。イイ気になってスパスパやっちゃうと燃え過ぎになってしまいそうな感触もありますが、落ち着きのある喫味に合わせて落ち着いて吸えば問題ないと思います。  喫煙中盤になると、落ち着きのあるフルーツ系という味と香りは変わりませんが、バーレー葉由来と思われる舌や喉への刺激が出て来ました。それほどキツイ刺激ではありませんが、落ち着きのある味や香りの方向性とは少し合わないので、ちょっと目立ちます。でも、まぁ、この派手過ぎず地味過ぎず、甘過ぎず辛すぎないバランスが、この煙草の個性なのでしょう。  喫煙終盤になると着香が抜けて来て、割りと渋さが先行する喫味になって来ました。この辺は標準的な着香煙草の流れだと思いますし、フルーツ系とは言え最初から落ち着きのある喫味だったので、特に違和感はありません。ただ、やっぱりバーレーの刺激が目立つかなぁ・・・。  という事で喫煙終了。後味は落ち着きのあるフルーツ系と少しの刺激、残り香は薄いフルーツ系でした。  全体的に見て、抑えた酸味と甘味のあるフルーツ系に少しの刺激が加わり、絶妙に中庸な着香煙草だったと思います。  美味しい煙草だとは思いますが、う~む、何と言ったら良いのでしょう。派手な軽さのフルーツ系ながら、軽過ぎない程度に抑えが効いていて、更に抑えが効いている割りには地味になり過ぎず、刺激もそこそこあるという、一言では言い表せない喫味の煙草で、レポートを書いてて複雑な気持ちになりました。最近の混沌とした世界情勢のようでもあり、その意味ではイヤー煙草らしいとも言えますが・・・。  まぁ、何も考えずに吸うのが良いのかも知れません。(笑) [複雑な煙草ブログは此方 Click!]

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