サラ金(消費者金融業者)の実態
サラ金業者などはどういう仕組みで、一体どういう仕組みで、どのように「儲け」を出しているかお分かりでしょうか?また、銀行とはどう違うのでしょうか?お金を貸し付けて、利息を取って儲けを出しているという点では、銀行とあまり変わりが無いようにも思えます。決定的に違うのは、銀行はお金を貸付するのと同時に、お金を預かることもしている点です。 サラ金業者はお金を預かることは出来ないため、お金を貸し付けることが、全ての業務の基本として成り立っているのです。それでは、貸し付けるお金はどうやって用意しているのでしょう?銀行は多くの人から預かったお金を利用して、それを個人や企業に貸し出しています。しかも、今の時代はその多くの人から預かったお金に、超が付くほどの 低金利 しか付けていません。これは、資金を調達する際に、大きく経費が掛からないことに繋がります。そうなれば、当然貸付業務において、かなり有利に作用します。この点が、サラ金業者と違って、低金利で貸付が出来る一つの要素になっています。それに引き換え、サラ金業者は貸付のための資金を調達するのに「社債」などを利用しています。それには金利もかかります。資金を調達するための金利は、業者によって違いがあるものの、2%前後の金利がかかっています。それが個人に貸付をする時には、最終的に27%などになっていくのです。もちろん人件費などの経費もかかりますし、最近では、自己破産などによって、回収不能となった場合の貸し倒れ費用も含まれています。そういったものを差し引いても、きちんと利益は出ています。大手業者など、一時は経常利益を1,000億円前後も出していたこともあります。これほどまでに大きな利益生む要素として、「資金を調達したときの金利」と「お金を貸し付けるときの金利」の差が大きいと言うことが言えます。貸し倒れのリスクを含めて、金利が高くなるのは仕方ないにしても、これほどまでの差は必要ないと思います。もちろん、お金で困っている人に貸し出す金利として適当ではないと思います。この部分に関しては、国もようやく重い腰を上げ、上限金利の引き下げ、年収の3分の1を超える貸付の禁止などを盛り込んだ、貸金業法の改正に向けて動き出しています。サラ金業界にとっては厳しい状況になってきており、今後ますます業界内での買収、撤退、統合などの動きが活発化することになると思われます。<サラ金業界は今動いている> サラ金業界は、大手、中堅、中小をあわせると、約4,000社あまりの業者がひしめき合っています。こんなに多くあるのに、よく名前を聞くのは限られているのではないでしょうか?実は、大手10社だけで、貸付残高全体の約9割を占めているのです。サラ金業界は、度重なり出される「過払金返還請求訴訟」での敗訴判決や、貸出金利の上限引き下げの改正などによって、経営環境が厳しさを増しています。それは、数字を見ても一目瞭然です。例えば、大手のプロミスは、一時約3,800億円のの赤字を計上。三洋信販も約890億円の赤字に陥っています(他のサラ金業者も相次いで赤字を計上)。また、サラ金業者中堅のクレディアが、負債総額757億円で経営破たんし、事実上の倒産となりました。厳しい経営環境のため、サラ金業界は人員や店舗を含めて一層のリストラに乗り出しています。その状況を見ると、サラ金業界の大規模な再編や統合は、今後も必ず起こってきます。まさしく“業界再編”の時代になることは必至です。それに加えて、今まで以上に融資する際の審査も厳しさを増しており、貸し倒れのリスクを回避するために、多重債務者、不良顧客などに向けては、貸し渋り、貸し剥しなどが行われ、優良顧客のみを囲い込む動きも活発化してきています。サラ金業者も今は必死です。私たちもより一層、借り先についての知識を持ち、賢く利用しなければならない時代になってきているのは、間違いなさそうです。人気サイトランキング