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現在のICチップに詰め込まれている演算素子で、主流となっているのはMOS電界効果トランジスタ(MOS FET; Metal-Oxide-Silicon field Effect Transistor)である。驚くことに、今のPentiumIVチップにはこのトランジスタが4000万個以上も含まれている。
??トランジスタのサイズが小さくなり、それを構成する原子や分子の数が数千個程度になっても本当にトランジスタとして機能するのかということだ。 トランジスタの構成パーツであるゲート長が数十nmになるときには、量子的な性質が極端に現れてくるので、もはや今のままのMOS FETでは演算素子としての機能を果たすことは出来ないだろう。 そこで新たに提案されているのが、「単(一)電子トランジスタ(SET;Single Electron Transistor)」である。量子の世界に特有なトンネル効果などの現象を利用し、電子を一つ一つ制御して様々な演算を行うトランジスタだ。とくにSETを実現するのに、量子ドットが大きな役割を果たすと考えられている。理論的には、今よりはるかに高性能で低消費電力なコンピュータが可能になると考えられている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.18 08:10:18
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