いいねの意味
ツイッターをはじめて2ヶ月、まだいける、かな昔の話をする老人は好きではないが、あえてさせてもらう絵描きになるぞ、と意気込んで路上でスケッチを売っていた頃(1998年夏)どさくさにあった私の油絵を見た若者が「ガイール!」と大きな声で一発「ガイル」という言葉は当時ドイツで大流行した俗語今やすっかり定着して、ちょっとしたことにでも使う、いわゆる「いいね」だ(と思う)みんな当時ほど熱も力も入れず、さらっと「オ、ガイル」「あ、いいね」みたいなそしてその若者、絵の前にしゃがんでずーっと見てる彼の仲間たちは先で「おーい、さっさと行くぞー」とせかしたてるしばらくして私に向かって「コンピューター使ってるよね?」とたずねる使うどころか持ってもいなかった私「使ってないよ」と笑うおどろいた顔でもう一度大声で「ガイール!」その後もじーっと絵を見つめてブツブツ「ガイルガイル」、、、最後に「ガイルな絵だよ!」と言ってくれ、仲間のところへ走り去っていったその後付き合いのあったあるギャラリストは「芸術に向かってガイルは失礼だ」と怒っていた私は今でも、若者の瞬発力にまかせた「ガイル!」は熱い誉め言葉だと思っているもちろん買ってくれるとかそんなことは抜きとして、だ私自身も「いかす―!」とか「すげー!」の思いを大事にしているし、実際口にしてしまうだからくだらん衝動買いもなくならない、、、衝動買いは瞬発力だ!「いいね」がどれくらい熱のあるものかはわからないけどちゃんと感謝しています私からの「いいね」は「いかすー」または技術的に「すげー!」という意味ですツイッター、もうしばらく続けられそう、どうぞよろしく写真【夏の思い出(話)】