ハード好き
先日「何もしない旅行」と銘打っておなじみアウグスブルクへ行ってきたコレクターさんに会って、友達に会って、ビール飲んで来ただけ知りつくしている町なので観光もしないしスケッチもしないひさびさに一人で行ったので、ホテルでぼーっと、いろいろ考えた13年間住んだ、経済的に豊かで治安もよい南ドイツのアウグスブルク最初から「ここは住みやすい」という印象があったでも住んでるうちに「何か違う、、、」と、まさに違和感、なんだったのか?コドモたちにも私自身にも「比べてはいけない」と言い聞かせる私どっちが良いとか悪いとかは比べてはいけない、でもAとB の違いは見分けるべきさてそれでは、アウグスブルク「A町」とベルリン「B町」、何が違うのか?つい最近絵を買ってくれた人は南ドイツ出身で現在ここシュパンダウに住むその彼が言う、「シュパンダウってベルリンの中でもハードだよな」今私の住んでいるシュパンダウはいわゆる「労働者の町」なんとなく町は薄汚れていて、どこもかしこも壁にはグラフィティー子供たちは金網の中でサッカーやバスケットボール人々は疲れた顔して不愛想で、ベビーカーを押す若い母親もくわえたばこみんな太り気味で入れ墨入れてて手にはビール瓶、駅前はジャンキーだらけ、、、まあこれは大げさ、そんなひどくはないけどその雰囲気はここに限らずB町にはいたるところにある、A町には少ないこの「ハード」っていうのは、みんな生き残りをかけてあがいている、と私は理解ドイツ人でも外国人でも、地元民とかよそ者とか関係なし同時に芸術家もきちんとその中の「あがいている一人」と見てもらえる今思えば、A町で「あがいている」芸術家に会ったことがなかった、なんかみんな余裕たぶんこれが違和感だったんだと思う私が常に必要とする「隙間を見つける」という行為がA町ではほぼ不可能あがく芸術家がいないからその隙間は必要ない、同時にその提供者もいない上記の、絵を買ってくれた人は身長2m近い、柔道をやってる元軍人、超ハードボイルド系その人が「ハード」というこの町、ちっこくてひ弱な私には「オーバーハード」もいいとこだ気をつけよう写真【スーパーハード】