隙間展
コドモの音楽教室の待ち時間、ひたすらウロウロ街を歩き回るいつも通る路地、いわゆる「隙間」に本屋さんの活用されていないショーウインドウがある店の側面で、本棚の背中とガラス窓の間約40㎝、これがまたまさに「隙間」いらない本やらなんやら、ほこりがたまって、、、すごく気になる、もったいないというわけで、本屋さんへ行って「使ってないなら、私の絵を飾らせてくれませんか? 私が設営全部やります、掃除もします」絵を見せていろいろ話をすると、納得してくれてオッケーまったく自分のこのずうずうしさには自分でもあきれる店主はすっかり乗り気で、翌日にはその隙間をすっかりきれいにしてくれた私は連日ショーウインドウの前に立ってうーん、うーん、と策を練る吊るすか、立てるか、何枚いけるか、何度も測ってアイデアスケッチここシュパンダウへ移り住んでまだ2年足らず、実は油絵がまだあまりない、、、うーんどうしよう、、、プランBだ、スケッチを展示しようというわけで20年前に拾った巨大額の出番、木枠に表面アクリル板のでかくて重くて、、、思い起こせば、20年前、ドイツのアート市場はバブルだったのかな?ある現代アートのギャラリーの前に1,5mもあるその額が2枚、街路樹に立てかけてあった入りにくいそのきれいなギャラリーへ入っていって、「持って行っていいの?」「いいよー」汗だくになって持ち帰った、でも今の今まで全く使わず地下室に眠っていたその額を持ち出して、木枠の部分をもう一度塗りなおしてきれいにして、、、クロッキー帳に描いた小さなスケッチを40枚以上べラベラーっと並べるそしてアトリエからシュパンダウまでSバーン(電車)で、また汗だくになって運ぶなんでタクシーを使わなかったのか、後になって思った、、、でもなぜか展示の時はいつも手運び、苦労して運ぶのが伝統になっている、縁起かつぎ?隙間に入って、ギリギリで作業、数センチのずれも許されない(おおげさ)ともあれ悩んで計画したアイデアはうまくおさまった、大満足、隙間展開始!とおもいきや、納得の店主、「正面にも1枚飾って、側面の宣伝をしなさい」うれしい、そして作業は続く正面のど真ん中、出来れば大きい作品が良いのだが、そんなものない、むむむこれまたプランB、絵を大きく見せる法、額縁に入れた小さな絵の裏に大きな背板を設置要は小さな絵の展示空間を周囲とはっきり区別させればよいのだ大急ぎで使っていない大きなパネルの裏側を白く塗って、その中に小さな絵を収めるこれまた大急ぎで卓上イーゼルも購入、今回もう3台目だ、まあ少々の投資は仕方がないそしてやっと作業終了オッケーが出てここまでほんの10日、久しぶりに頭も体もフル稼働、疲れたでも展示はなんと年末まで、今年いっぱい、クリスマス越えだ少々の労働と投資は全然痛くないものになるかもしれない、ぐふふ隙間をさがそうちなみに展示作品、展示の写真は私のホームページで見られます写真【おさまった人】