ありがたいお言葉
ここアウグスブルクでの私の仕事場は幅1メートルの机の上の卓上イーゼル、後ろに下がれるのはせいぜい2,5メートルというわけで2,5平方メートルということになる、それ以上下がるとキッチンエリア。大きい絵、ここでがんばって描いた最大の絵は幅1メートルだ、幅も高さも無い卓上イーゼル上でがたがた落っこちそうになっていた、描いていても下がって下がってキッチンのテ-ブルの向こう側まで下がって見ないといけない、テーブルにぶつからないようぐるっと回って行ったり来たり。イーゼルも、絵の具も筆も、スケッチブックも、何もかも、その幅1メートル、奥行き80cmの机の上にあるわけだから、何かをちょっと間違ったところに置いただけで何もかもぐちゃぐちゃになる、あるものがあるべきところに配置されていないとすぐに手に負えない状態になる。その状況がもう、いよいよウィズアウトコントロールぎりぎりになったため、少し片付けることにした。しかしまあ、これがまた時間がかかる。くだらない紙切れに描かれたスケッチとか落書きとかナルシストな私の「歴史に残る偉大なる作品」としてとっておくべきか、それともやっぱりいらない落書きとして捨てるか、いちいち悩んで結局捨てる。その中でこんな走り書きの紙切れを見つけたタターン!小さい脳で大きな考え、ジャーマン主婦のありがたいおことば!「不便が日常であれば、不便は不便でなくなる だが便利が日常であれば、不便はとてつもなく大きな不便だ」くーっ、しみるなー、しみるでしょ?そうだよなぁ、、、ふーんそうじゃなかったら確かに不満だらけなんだろうな、とか、やけに納得いつ書いたんだろう、とっても不便な状況だったんだろうなあ、と人事。そんなこんなで結局目に見える片づけの成果はなく1日が過ぎてしまったしかももう夜中の1時だ、もう寝なきゃおやすみヨーロッパは今、寒波の襲来でとっても寒いですモスクワは日中でマイナス20度だって、、、げーベルリンでも夜はマイナス15度、とかラジオで言っていた。ここアウグスブルクも、寒い、らしい、外に出ていないから、知らん。写真【寒い夜】