拝啓 まことにしのぎよい時節となりましたが、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます。
さっそくですが、今回のアイウ完全体合成、本当に残念です。奈緒さんの気持ちから、師匠である塚さんの進退は気になることでしょう。しかし、物で師匠の心を縛ることになっては心苦しいと思われます。かくいうジャンヌという杖バルも弟子愛しさにバゥルを渡している。「あげた」と公然と言っているので、今更、弟子から取り上げることはない。弟子は、そんなジャンヌを重く感じているかもしれない、静さんにも指摘されたことだ。そんな弟子が、昨年の末に海外旅行に出かける前夜、「旅行の間、お返しします」と言ってきた。そんな弟子の気遣いに嬉しく思い「じゃ、お借りします^^」と受け取った。正直、カテジナで狩ることに疲れたジャンヌ。久々のバゥルを持って島へ行く。その頃は、ドロップも貧弱だったから大きな赤字。弟子はこれに絶えながら狩りしているのだろう;;と涙出てきた。以前は、ホウ=イ+5で狩りしていて修理に1Mとか聞いていたから、「そんなつまらない狩りするくらいなら」とバゥルを渡した。渡して正解だったと思う。バゥルなら修理もないし、赤字も防げるだろう。奈緒さんの、師匠に求めていることは単純に物で釣れるものじゃない。たしかに、その物の制で消えていった冒険者も多い。されど、無理に引き止めてしまうことは、本当に辛いのだ。自分が引退することはない。やりたいことが残っているからでもあるし、やりたいことが尽きない今があるからだ。やらなければならないこと、そんなものは捨ててしまった方がいい。やりたいことを見つけるのがMMOの楽しさだ。やりたいこと と やらなければならないこと。自分に使命感を課しているような後者は、見ていて辛い。やらなければならないことをやりきってしまったとき、引退という言葉が出てくるのだろう。それは、自分の可能性に勝手に終着点を設けているにすぎない。自分からみて、「完全体合成に失敗したら引退。成功したら課金」と簡単に言う冒険者にだけはなりたくない。辞めるために、「完全体合成の失敗を理由にするな」と言いたい。完全体に失敗することが=引退なんてスタイルこそ認めたくないし、辞めて欲しくないと思う者は、「じゃ完全体を・・・」となるだろう。昔、派手に引退式までして大陸を去った杖バル友達がいた(誰だろね?)。いつのまにかL70↑の別キャラ(キャラ何だったっけ?)で、帰ってきていた。黙っていたことに、こっちが怒りたくなる前に笑える状況だった(大笑)。どうしても去る者を、追いかけ過ぎてはいけない。それは去るものに引き止めるなって意味じゃない。ここは眠らない大陸。出会いと別れを繰り返して成長していく大陸。そして、ここは再会を果たせる約束の土地だからだ。
乱筆乱文ご容赦。 敬具
平成17年3月7日
氷帝アナベル
聖魔軍のギルマス 奈緒 殿