私の音楽史。。。ってJAZZばっかじゃん!
音楽を聴くのが好きなんだ。書斎で本を読みながら、調べものをしながら、空想にふけりながら、ヘッドフォンから流れる音楽を聴いている時間が好きだ。そんな時に聞くのは気分にもよるけど、ほどんどJAZZだね。FusionだったりRockだったりClassicだったりもするけど、ほとんどがJAZZだ。では釣りの時と同じように、私のこれまでの音楽遍歴を追っていこう。(なんたって終活なんだから)物心ついた頃はテレビの黎明期。例えばシャボン玉ホリデーとかで流れる歌謡曲に喜んでいた小学生だ。ザ・ピーナッツ、梓みちよ、奥村チヨ。それとグループサウンズだね。もっぱらテレビからそれを聞いて満足していた。中学に入ると環境が一変する。私は歩いて通える西日暮里の私立中高に入学したのだが、ここのレベルが異常に高くて、生徒は医者や一流企業の役員の息子ばかり。下町のタバコ屋の息子なんて私だけ。すると彼らの聞いている音楽が下町育ちとは違っていて、洋楽ばかりなのよ。Beatles, Rolling Stones, Simon & Garfunkle, Bob Dylan, Beachboys 等々。まさに洗礼だった。その聞き方ももちろんテレビなどではなく、高級オーディオセットで大音量を響かせる。お坊ちゃま達の家じゃないとできない芸当だ。下町のタバコ屋にはそんな真似は無理なので、友達に教えられたFENから流れる英語ラジオをイヤホンで聞いていた。すると聞きたい曲だけが聞ける訳ではないので、自然と音楽の間口が広くなっていった。不自由な貧乏暮らしも悪い事ばかりじゃないのよ。そう、JAZZとの出逢いだ。FENから流れてくる全く聞いたことのない音楽に胸踊らされたのだ。誰だか分らなかったが、いわゆるBebopだ。そのうねりとノリが高校生の私とがっちりと共鳴してしまった。もっと聞きたい、知りたい。でも何を調べてどこに聞きに行けばいいんだ?幸いなことに、私の通学路近くに持ってこいの店がある事を知っていた。「モダンジャズ シャルマン」と言うジャズ喫茶の看板を横目で見ながら通学していたのだ。なんとも重そうなドアの向こうにあるその店に入ることは、高校生にはちと腰が引けたのだが、ある日少しの勇気をもってそのドアを開けた。ドッカ~ン! そんな感じの音量だった。ますます腰が引けた詰襟の高校生は、それでも人の良さそうなマスターに促されてカウンターに座った。コーヒーを注文し、気を落ち着けて店内を見回す。平日の黄昏時、客は4,5人だった。皆一人で座り、音楽に没頭している。「何かリクエストがあれば伺いますよ」マスターが話しかける。「いいえ。これは誰の曲ですか?」マスターは横に掲げてあったジャケットを指さした。Art Blakey & Jazz Messengers。ふ~ん、そう言うシステムなのね。ここに来れば色々なJAZZを聞けるし覚えられる。しかも自分の家では絶対に聞けない大音量で。後に分かったことだがシャルマンは収蔵レコード8000枚を誇る東京最古のジャズ喫茶だった。オーディオシステムも随一のもので聞かせてくれていたのだ。地元にそんな店があったなんてそれまで知らなかった。私は高校時代を月1~2回のシャルマン通いで過ごし、たくさんのJAZZを浴びて育った。私のJAZZ好きのルーツはは間違いなくシャルマンにある。そんなシャルマンはその後ジャズ喫茶からジャズバーに変身し営業を続けていたのだが、残念ながら2022年をもって67年間の歴史を閉じた。東京にはシャルマンの他にもいい音を聞かせてくれるジャズ喫茶がいくつもあり、上野のイトウや新宿のDUGにはよく通った。でも大学を出て社会人になると生の音、ライブハウスで聞くJAZZに心を奪われ、ジャズ喫茶からは足が遠のくのだった。Art Blakey/Jazz Messengers / Moanin (180グラム重量盤レコード / waxtime) 【LP】価格:3,190円(税込、送料別) (2026/1/28時点) 楽天で購入