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カテゴリ:映画
人間、60を過ぎ70も過ぎると、人生には何の起伏もなくなる。まっ平だ。すると喜怒哀楽と言うものを外に出す機会が全くなくなる。だから世の年寄りたちは嬉しくも楽しくもないものに異常に執着し始める。孫の成長?別に。。。 囲碁将棋?パチンコ?競輪競艇?ゲートボール?どれも興味ないなぁ。それくらいなら一人で本を読んでPCでも打っていた方が良い。フィクションやヴァーチャルの世界を一人で漂っていた方がよほど気持ちが良い。 そして実生活で泣く、感動するという場面が無くなれば無くなるほど、逆に涙もろくなるのよ。刺激がないだけに、よけいにちょっとした刺激に弱くなるんだろうね。映画なんて「泣かせてくれなくちゃ許さない」くらいの勢いだ。いわゆる涙活だ。その時の鑑賞スタイルは、主に真夜中、家族が寝静まったリビングで、照明を暗くして一人テレビの前に正座する。そして何か握りしめていなければ不安になるので、こたつの脚かなんかを握りしめてお気に入りのビデオを鑑賞する。 では私の涙活お勧め映画 Best 3をご紹介しましょう。ただし、よくあるお涙頂戴ものは大嫌いです。愛する人を亡くしたり別れたりして悲しいのはアタリマエ。私はそんな物では泣けません。タイタニック?デカプリなんか早く沈んじゃえ。今あいに行きます?来なくていいです。世界の中心で愛を叫ぶ?うるさいからやめてください。 私の求めるものはそんな薄っぺらな感動ではないのです。心の底から「良かったね」と涙を溢れさせられる映画です。ご紹介しましょう。 第3位 ニューシネマパラダイス 名匠ジュゼッペ・トルナトーレによる郷愁を誘う映画です。内容を説明するなんて野暮な事はしませんが、一人の少年の成長とそれを見守る家族や友人、ふるさとの温かさ、過去のほろ苦さ。。。エンニオ・モリコーネの音楽もMy Bestです。 ラストでサルバトーレは、アルフレードが集めたラブシーンばかりのフィルムを一人見ています。ただそれだけなのに涙が止まらなくなる。それは故郷への郷愁なのか過去への哀愁なのか自分への後悔なのか。あのシーンでなぜ私自身が泣けてくるのか不思議なくらいですが、トルナトーレの技でサルバトーレの人生が自分に乗り移るんでしょうね。自分の中の郷愁や哀愁がブゥワーっと湧き出してきて、自然と泣けてしまう。そんな感じです。 映画ってやっぱり監督次第ですよ。 第2位 幸せの黄色いハンカチ 山田洋次×高倉健でつまらない訳がない。山田監督には男はつらいよシリーズでも毎回泣かされているので(でしょ?分かりますよね)これも期待大で初めて見に行ったのは、地元浅草の今は無き映画館でした。そしてラスト、長らく待たせた妻の倍賞千恵子の家にたなびく無数の黄色いハンカチ。もう号泣ですね。そうなるだろうなと分かっていながら号泣させられる。 黄色いハンカチはもう何10回見たか分からないくらい見ていますから、当然ストーリーは全部覚えています。すると健さんが自分の家に近付いて行くシーンで、もうダメなんです。武田鉄矢が「こっちですか」とか聞いて車を運転しているシーンでもう泣けてくる。映画1本見なくても涙活できる効率的な映画です。 第1位 街の灯 大好きなチャップリン映画の中でもベストの1本。笑って笑って、最後に号泣させられる。いや、私にとってはラストまで至る前にも、彼女のために一生懸命に働くチャーリーの姿が愛おしくて泣けるんですけどね。そして伝説のラストシーン、盲目だった彼女がチャーリーの手を握りしめた瞬間に全てを悟るんです。その時の二人の目、表情。言葉はいりません。 これも黄色いハンカチ同様、私にとってはラストシーンの前のチャーリーが刑務所から出てくるあたりで、もう泣く気満々でタオルを握りしめているんです。そんな所、絶対に家族には見せられないので、鑑賞は真夜中になってしまうんです。 ちなみにトリビアネタを一つ紹介すると、映画冒頭の二人が初めて出会うわずか3分のシーンは、実に342回もNGを出して取り直したそうで、今でもギネス記録です。チャップリンの完全主義者ぶりが伺えますし、それが私達の心を揺さぶるのでしょう。 冬の夜長に一人涙活してみませんか。号泣した後って結構さわやかな気持ちになれるんですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026年07月06日 16時31分33秒
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