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そうだ、終活しよっ!

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2026年06月08日
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カテゴリ:Travel
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生涯最高の旅の第2位は種子島から屋久島へ、6000年を駆け抜けた旅だ。

1987年。もう40年近く前のその旅のことを俺は鮮明に記憶している。それは、まさにその時にしか巡り合えない2つの事に触れられたから。
前半は、日本の宇宙史を彩る大型ロケットの黎明期、H-1ロケットの発射を目撃した時のことを。
後半は、今ではもう人ごみの中で遠くからしか見ることにできない、縄文杉を思い切り抱きしめた日のことを。




1987年は俺の人生の大転換期だった。アメリカ駐在を終え日本に帰国し、会社から一大開発プロジェクトを任され、私生活では大恋愛・大失恋。。。(詳しくは「​ラストシーン・・・真夜中にベルが鳴る​」で)
いろいろな事が起こりすぎてメンタル的にもボロボロだった。

「だめだ。人生をリセットしなければ。」
東京を日本を、いや地球を飛び出したかった。
「そうだ、宇宙に行こう・・・」

「あんさんあんさん、プロペラ機じゃぁ宇宙には行けまへんで。」
名古屋空港で係員に言われ、我に返った。いや、そうじゃないんだ。
 
強の夕方、種子島宇宙センターから日本の大型ロケットの第1号、Hー1ロケット 2号機が発射されると聞いて、「絶対見たい! 俺自身を変えるために!!」と思い立った。
なんとか種子島に渡ろうと思ったが既に羽田からの便はない。残されたのは、名古屋→鹿児島→種子島 というJACの便のみ。

東京から新幹線で名古屋に行き、まだ自衛隊と共同使用していた名古屋空港でYS-11に飛び乗った。鹿児島経由で種子島着は17時ちょうど。18時予定のHー1発射にはぎりぎりだった。



飛べ! YSー11
俺を宇宙に連れて行ってくれ!!

YS-11はがんばった。定刻通りに種子島空港に到着した。それでもゲートを出たのは5時30分。ロケットの発射予定は6時20分。
だめだ! 宇宙センターには間に合わない。とりあえず空港でタクシーに飛び乗った。
「運転手さん、ロケットの見える所へお願い!」


「お客さん、宇宙センターまでは1時間かかるよ。」
と言うことで、ぎりぎり発射台の見える畑に連れて行ってもらった。おっ、同好の士がいるではないか。しかも電信柱によじ登ってる。
 
と、はるか前方で光が煌めき、噴煙が立ちあがった。
「でた!」


ぎりぎりで発射に間に合った、
「いっけ~!!」
叫びながらシャッターを切りまくった。


白く曳航を引きながらまっすぐに飛んでいくHー1。
俺の頭の中で何かが弾け飛んだ気がした。


目指すは地球外周軌道。
3段式のブースターが唸りを上げる。


真っ青な空に吸い込まれるように、昇っていくHー1。


早くもHー1は点にしか見えない。30秒と言われる補助ブースター9本は、もう切り離されたのだろうか。


噴煙が風に流されていくばかりだ。

後で確認したのだが、Hー1 2号機の打ち上げは大成功だった。
見たか、日本の技術力を! 感じたか、日本の技術者の誇りを!!
 
搭載していた試験用通信衛星 きく5号は、みごと赤道上36000kmの静止軌道に投入された。



まずはこの旅の初期目的を果たし、大満足でその日の宿に向かった。
「運転手さん、どこか民宿を知ってる?」
そう、宿も取らずに飛行機に乗っちゃってたのである。
でも宿はすぐに見つかり、海に面した民宿で気持ちのいい一夜を過ごした。
旅行記は「​生涯最高の旅 第2位-2:H-1発射の余韻を胸に宇宙センターへ​」に続く




<#種子島 #H-1 #宇宙センター #ロケット #JAC #YS-11 #NASDA #きく5号 #名古屋空港>





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最終更新日  2026年07月01日 18時45分39秒
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