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カテゴリ:Travel
![]() 生涯最高の旅の第2位は種子島から屋久島へ、6000年を駆け抜けた旅だ。 1987年。もう40年近く前のその旅のことを俺は鮮明に記憶している。それは、まさにその時にしか巡り合えない2つの事に触れられたから。 前半は、日本の宇宙史を彩る大型ロケットの黎明期、H-1ロケットの発射を目撃した時のことを。 後半は、今ではもう人ごみの中で遠くからしか見ることにできない、縄文杉を思い切り抱きしめた日のことを。 ![]() 1987年は俺の人生の大転換期だった。アメリカ駐在を終え日本に帰国し、会社から一大開発プロジェクトを任され、私生活では大恋愛・大失恋。。。(詳しくは「ラストシーン・・・真夜中にベルが鳴る」で) いろいろな事が起こりすぎてメンタル的にもボロボロだった。 「だめだ。人生をリセットしなければ。」 東京を日本を、いや地球を飛び出したかった。 「そうだ、宇宙に行こう・・・」 「あんさんあんさん、プロペラ機じゃぁ宇宙には行けまへんで。」 名古屋空港で係員に言われ、我に返った。いや、そうじゃないんだ。 強の夕方、種子島宇宙センターから日本の大型ロケットの第1号、Hー1ロケット 2号機が発射されると聞いて、「絶対見たい! 俺自身を変えるために!!」と思い立った。 なんとか種子島に渡ろうと思ったが既に羽田からの便はない。残されたのは、名古屋→鹿児島→種子島 というJACの便のみ。 東京から新幹線で名古屋に行き、まだ自衛隊と共同使用していた名古屋空港でYS-11に飛び乗った。鹿児島経由で種子島着は17時ちょうど。18時予定のHー1発射にはぎりぎりだった。 ![]() 飛べ! YSー11。 俺を宇宙に連れて行ってくれ!! YS-11はがんばった。定刻通りに種子島空港に到着した。それでもゲートを出たのは5時30分。ロケットの発射予定は6時20分。 だめだ! 宇宙センターには間に合わない。とりあえず空港でタクシーに飛び乗った。 「運転手さん、ロケットの見える所へお願い!」 ![]() 「お客さん、宇宙センターまでは1時間かかるよ。」 と言うことで、ぎりぎり発射台の見える畑に連れて行ってもらった。おっ、同好の士がいるではないか。しかも電信柱によじ登ってる。 と、はるか前方で光が煌めき、噴煙が立ちあがった。 「でた!」 ![]() ぎりぎりで発射に間に合った、 「いっけ~!!」 叫びながらシャッターを切りまくった。 ![]() 白く曳航を引きながらまっすぐに飛んでいくHー1。 俺の頭の中で何かが弾け飛んだ気がした。 ![]() 目指すは地球外周軌道。 3段式のブースターが唸りを上げる。 ![]() 真っ青な空に吸い込まれるように、昇っていくHー1。 ![]() 早くもHー1は点にしか見えない。30秒と言われる補助ブースター9本は、もう切り離されたのだろうか。 ![]() 噴煙が風に流されていくばかりだ。 ![]() 後で確認したのだが、Hー1 2号機の打ち上げは大成功だった。 見たか、日本の技術力を! 感じたか、日本の技術者の誇りを!! 搭載していた試験用通信衛星 きく5号は、みごと赤道上36000kmの静止軌道に投入された。 ![]() まずはこの旅の初期目的を果たし、大満足でその日の宿に向かった。 「運転手さん、どこか民宿を知ってる?」 そう、宿も取らずに飛行機に乗っちゃってたのである。 でも宿はすぐに見つかり、海に面した民宿で気持ちのいい一夜を過ごした。 旅行記は「生涯最高の旅 第2位-2:H-1発射の余韻を胸に宇宙センターへ」に続く<#種子島 #H-1 #宇宙センター #ロケット #JAC #YS-11 #NASDA #きく5号 #名古屋空港> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026年07月01日 18時45分39秒
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