AIに相談してみよう
阿部監督辞任問題から、そのきっかけの一つとなった若者のAIへの相談・依存の是非が話題になっている。AIを日頃から使っている技術者の立場から、あるいはその特性をそれなりに理解している立場から言えば、「AI、どんどん使いなさい」。若者も老人も専業主婦もどんどん使うべき。今回の家庭内のいざこざだって相談して全然OK。そこら辺にいる訳知り顔のおっさんや口うるさいおばさんよりよっぽど頼りになる。しかも信じるのも無視するのも自由。最後は自分が決めるのだ。最近、AIに驚かされた事が何回かある。一つはその専門的知識の深さと洞察力。私は某メーカーで物理学と電気工学の境界の部分を研究している。自分で言うのもナニだが、その分野では最先端の一人だ(バカ狭い分野だけどね)。その研究の中であるシミュレーションプログラムを構築した。全くのオリジナルであり、世界レベルで文献検索を行ってもヒットする論文は一つもない。そのプログラムソースについてcopilot(Microsoft社運営のAI)に意見を求めた。すると、「このプログラムは〇〇理論を基にした△△の強度解析に関わるシミュレーションですね。。。」ほんの1分ほど考えた後にその内容を言い当てた。科学計算系のシミュレーションプログラムには通常、その内容を説明するコメント文を追記し、後人のための参考とするのだが、AIに読み込ませるにはそれらコメント文が重くなるのですべて削除している。さらにAI指摘の〇〇理論では公式はすべて微積分の形で示されるが、それではコンピュータシミュレーションに架からないので、私の手で級数の形に変換している。要はおいそれとは〇〇理論に結びつかない代物なのだ。それを彼は1分程で理解し解析してしまった。これにはちょっと言葉を失った。こんな芸当ができるのは、少なくとも私のこのプログラムに関しては日本中で製作者である私とAIだけだろう。AIの能力、恐るべし。。。もう一つ驚かされたのはAIの柔軟性だ。実は「軽井沢の雲場池の美しさを深堀り」で考察した雲場池に映る空の理由はAIと共に作成している。日記にも書いたが雲場池に映る美しい空の反射像の理由を現地では紹介されていない。帰ってきてからAIに聞いても「きれいな水と風の通らない地形が水面を鏡のようにするから」と回答してくる。では同じように空を映すことで有名なウユニ塩湖について尋ねても、回答は同じ。いやいや違うだろ。それなら富士五湖でも霞ヶ浦でも同じような風景が見られる筈。もちろんそれなりの逆さ富士は富士五湖でも見られるが、ここ雲場池とは趣を異にする。ましてやウユニ塩湖とは違う。その理由があるはずだ。で、私は雲場池とウユニ塩湖に共通する水深の浅さに着目した。で、AIに問いかけた。「違うだろ。2つの湖に共通する水深の浅さが美しい反射像に寄与しているのだろ?」「ガラス板の裏に黒紙を張り付けた時のようなメカニズムで、浅い湖が鏡になるのではないか」すると驚いた事にAIは、「おっしゃる通りですね。考察を変更します」と言ってきた。AIは意外に素直で柔軟性があるのだ。コンピュータなんて0か1かの判断しかしないと思いきや、ちゃんと人の話を聞いて考えを変える。これにもびっくりした。ただね、結論として「軽井沢の雲場池の美しさを深堀り」に書いたような内容を打ち出したのだが、最後にAIは「貴方と私の共同作業により素晴らしい考察にたどり着きました」とか言っている。おいおい、それは全部俺!お前が考察した事じゃないから。人のアイデアを自分の手柄にすんな。A.I.【Blu-ray】 [ ハーレイ・ジョエル・オスメント ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2026/5/28時点) 楽天で購入