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テーマ:日本語教育・現場だより(1)
カテゴリ:ぼうやのつぶやき
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こんばんは、ばななぼうやです。 ぼうやの友達の「きいろいぴよ」さんが国内外で日本語を教える人のために自身の教案を公開した電子本を出版しているので紹介しようと思います。 kindleやGoogleで「教案 きいろいぴよ」で検索することができます。 ↑↑表紙はこんな感じです。実際には空白部分にそれぞれの課の数字が入っています。 日本語教育業界へ異業種から転職したきいろいぴよさんは、日本語学校に就職後、教案を1から自分で作らなければならない現実に驚いたそうです。 学校はクラスを各教師に割り振るだけで、どのように教えるかは日本語教師間でなんとなく決めていくという雰囲気がそこにはあり、日本語教師の間にも自身の教案は苦労して自力で作ったものだから他人には絶対見せたくない、門外不出の自分のくいぶちと捉えられており、教案を見せ合うなんてもっての他というのが日本語教師界の暗黙の了解のようになっているのです。 最近になって日本語教師同士がお互いのクラスを見学し合うという流れも出てきましたが、まだまだ学校が教案を作成しクラスの質を一定に保つという目標は掲げられてもいないのが現状だと思います。 外食チェーン店が料理人を採用したあとレシピも何も渡さずあなたは中華、あなたはイタリアンを作って下さい、メニューはこれですと丸投げしているようなものなのです。 それで本屋さんに「教案」を探しに行くと「教案の作り方」はたくさん売っているけれど「教案」は売っていないのです。 これはもう「トマト」を買いに行ったら「トマトを作るための種やら土やら」しか売っていないのと同じ状況です。 「トマト」を使って料理をしたいだけなのに農作業から始めることになるのです。 そのような現状を打ち破り、基礎的な部分は「教案」を買うことで身につけてもらい、日本語教師の貴重な時間はより良い授業・自分らしい授業を作ることに費やしてほしいという願いから、「きいろいぴよ」さんは自身の教案を公開するという決断に至ったそうです。 以下は「きいろいぴよ」さんの出版物の「はじめに」の部分の抜粋です。 「きいろいぴよ」さんの熱い思いがこもっていると思います。 日本語教師の方に限らず、外国人に日本語を教えてほしいと言われることは時々あると思うので、そういうときにこの本を購入して、日本語教師が実際どのように日本語を教えているのかを知るのも一興だと思います。 ※以下「きいろいぴよ」さんの「はじめに」抜粋 はじめに このシリーズ「盗み見教案 きいろいぴよ」は、新米日本語教師が初級レベルのクラスを受け持つにあたり行わなければならない教案作成の時間を大幅に短縮することを目的に作られた、新米日本語教師のためのシリーズである。 書店に「教案」を買いに行ったものの気づけば「教案の作り方」を購入し、結局教案は自分でつくることになってしまう現実に違和感を覚えた著者が日本語教育業界に一石を投じるため「教案」そのものを提供している。 教案作成には相当の労力が必要であり、教案作成のため世に数多ある文法解説書やアクティビティ集を手にとってみても、そこに書かれている内容をクラスで上手く活かせないと悩む日本語教師は多いだろう。 かく言う私もかつてはそうであった。何ページにも渡って詳しく書かれた、日本人の私にとっても一度では理解し難い文法解説を前に、「それで、この内容を語彙コントロールを強いられた私がどうやって数分で生徒たちに説明するの??」という壁に何度もぶちあたっては砕け散った。2時間のクラスを行うのに5時間の準備で済めば上出来だった。そしてその5時間は毎回産みの苦しみを強いられた。 私が提供するシリーズは並みの日本語教師がなんだかんだで授業を成立させることを主な目的として作成された教案群である。 最初にはっきり言っておくが、このシリーズは「完璧な授業」を目指したものではない。あくまでも「なんだかんだで授業を成立させる」が目的の教案群である。故にベテラン日本語教師からすればつっこみどころ満載の文法説明であったり、ここはもっとアクティビティを入れれば楽しい授業ができるのでは??と思うような箇所が多々出てくるかと思うが、そう思ったのであれば読者自身が随時各々の状況に合わせその部分を修正しオリジナルの教案を作成していただきたい。 基本的に公開するからといって教案の主要部分を変更したわけではないので、場合によっては「えっ、ここさすがにこれじゃ~生徒に伝わらないんじゃない??」という項目等もあるかとは思うがご容赦願いたい。既に世に出ている教案本的なものの中にもそういうものがたくさん含まれているのはご承知のとおりである。ついでに言えば私はこの教案で少なくても1度はクラスを乗り切っているのでご勘弁願いたい。授業は度胸と勇気である。 出版にあたり著作権云々に対応するため制限された表現を使ったり、教材を提供できていなかったりしているが、本シリーズの目的が「教案の公開」であり、「授業準備のフルサポート」ではないことをご理解いただき、ご自身の地域に合った表現への置き換え、準備室にある物の使用、自作等の手段で対応していただきたい。 尚、「盗み見教案 くろいぱんだ」の著者「くろいぱんだ」さんと「盗み見教案 きいろいぴよ」の著者=私はかつて同じ日本語学校で教えた同僚であり、「盗み見教案 きいろいぴよ」の教案の中に「盗み見教案 くろいぱんだ」の教案と類似したものが多分に含まれる場合があることをご了承いただきたい。 また、その場合「盗み見教案 きいろいぴよ」の著者=私 が「盗み見教案 くろいぱんだ」の著者「くろいぱんだ」さんの好意により、「くろいぱんだ」さんの教案を元にして教案を作成したのであり、その逆はないこともここに申し添えておきたい。 いろいろな人の教案を見てそれらを土台に自分にあった教案を作っていただければと思う。 最後になったが、このシリーズを完成させるにあたり多大なる協力を惜しまず提供してくださったくろいぱんださんに心から御礼申し上げたい。 ※抜粋終わり ばななぼうやでした。 ↑↑楽天でのお買い物はこちら ご当地グルメトップへ戻る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年05月14日 12時47分07秒
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