こんにちは。毛利楓です。
8月も終わってしまいましたね。夏も大詰めと考えていいのかな？

今日もヲタクの日常風景からスタートです。
ガチヲタは再び鎌倉課金をしました。
今回は埼玉県深谷市です。
薄い本が頒布されていることを知ったので
お取り寄せしてみたのです。
深谷市と言えば、本年はE.SHIBUSAWAですが、
来年フィーバーしそうな鎌倉御家人の方の本だよ！

写真がその薄い本です。
産地直送の情報なんだぜ。
いずれも平成24年刊。
この頃、顕彰事業をやっていたみたいです。
左は企画展に合わせて作られた図録であり、且つ
畠山重忠の生涯や史跡や伝説などに理解を深められちゃう
書籍なんだとか。
カラー写真満載、さらに解説メガ盛りで、
かなり深めの所まで扱っているようですぞ。
「武蔵国留守所惣検校職（るすどころそうけんぎょうしき）」
に関するあの問題とかにも触れられています。

でね、感動したのが「伝畠山重忠願文」。
数年前、毛利楓さんが秩父の三峯神社に行くきっかけになった
『新編武蔵風土記稿』に記録されているアレの実物写真が
この図録に載ってたのですよ。
うわーーーい！ありがとう深谷市！！しかも解説付きじゃん！！
この願文、内容に関しては再検討の余地ありみたいですね。
特に「養和二年（1182）」ってところが。
だよね！……だってさ……ゲフンゲフン。
……ほんと限界ヲタクですまない。

右は小学校高学年向けの読み物。
ルビがたっぷり入って読みやすくなってます。



児童用はカラーの挿絵がたくさん入ってます。
畠山重忠さんのキャラクターデザインは
少年期（ひげ無し）と青年～壮年期（ひげ有り）
2通りあるとお見受けしたけど、どちらもプリティー。
こんな感じ（写真は裏表紙）。

我が街にはこれ系なかったなー。
（まあ……あるわけないか……）

地元自治体の刊行物、いろいろな特色があって大好物なのです。
畠山重忠は書籍化される傾向のある方の人物だと思うけど、
ほかの自治体さん、
もっといろいろな御家人特集本、出してくれてもいいのよ？



さて、新しい漫画の制作をしています。
今日は下描き特集です。

画面左が前回のネームにあった、邪心しかない顔の稲毛殿です。
下描き版で少し表情を変えました。
こういうコマはペン入れが楽しみだなあ。

右は畠山殿。
うちの畠山殿はバリバリの一重まぶた設定なので
これで完成品です。
アイラインの太さがわりと重要な顔だと
最近気が付いた（誰得情報……）。
ゼブラの丸ペンAがないと描けない。
いや、キャラの顔のパーツは
みんなゼブラの丸ペンAで描いてるんですよ？
でも、下ろしたての丸ペンAで描く
畠山殿の目の描きやすさといったらもう……。
目尻の切れの部分が上手く抜けて描けるととてもうれしいです。



弓をやってるシーンが入るのですが、
地味にめんどくさくて全毛利楓が泣いた。
関節の動きを把握してないと、それっぽくならない……
道具を持ってる人物の絵はお手間ですね。

そこで、毛利楓所蔵の弓の本を出して来ました。
参考にしながらちまちま描き込んで行くよ！
引き方がおのずとこの本の流派のものになってしまうのは
許してほしい。
鎌倉時代人はどんな作法でやってたのかなーとは一応考える。
見てみたいよね。
そんな感じで『吾妻鏡』建久5年(1194)10月9日条が
個人的にとても熱い。

ところで、毛利楓のこの弓の本、
古いせいか写真がモノクロ（線数少なめ）なのね。
毛利楓さんの場合、絵を描く時に参考にする写真は
カラーよりモノクロの方が好きなんだけど、
お絵描きクラスタの皆さんはどうですか？

それにしても年季の入った本じゃのう……古本のにおいがする。
（学生時代に入手した時は新しかったんだよ！）



扉絵を描きました。
構図は『平治物語絵詞』の中から拝借。
手綱を放して乗馬しつつ、烏帽子を直すってすげえな
って感じの人物の絵があったので
稲毛殿バージョンで描いてみました。
（※毛利楓はチャリの両手放し運転が出来ない）

馬や人体、服の省略の仕方などは
絵巻の絵師さんの絵柄に似せて描きました。
全体的にふっくらしちゃうのは毛利楓さんの手癖です。


次回、ペン入れ！
湿気との闘いに敗北！！……主線が太ましい。
お楽しみに！！！