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カテゴリ:ガンダム関連
トップページに在るとおり、『兼人』さんの公認ファンクラブHPがある。
一度、立ち寄ってみて欲しい。 以外に多い。 「塩沢兼人」がすでに故人であることを知らない、という人が。 あれだけ愛されて、その存在に魅了された人も多いはずなのに、である。 書きながら、少し泣いてたりするんで、今回はおかしな文面になるかもしれない。 始めに了承して欲しい。 結局アニメの声を当てている人間、すなわち声優なる者の個人名を正確に把握しているのはマニアであり、 ごく一部の人間に過ぎないということなのか・・・? ただ、ハリウッドの俳優でも、街中で「ショーン・ペン」を見かけてそれと判断できる人間が多いとも 思えない。 なら、まぁいいか。 俺にとっての「塩沢兼人」さんとの出会いがどんな作品によるものかは定かではない。 『機動戦士ガンダム』のマ・クベ。 『宇宙戦士バルディオス』のマリン。 『エリア88』の風間 真。 『タッチ』の黒木主将。 『日当たり良好』の・・・誰だっけ?(わざと調べてないだけ) このあたりが、俺にとっての声優の顔と声と名前が大体一致し始めた時期と重なる作品だと思う。 けれど、年齢的に言って、声優さんに憧れるよりは、「ウルトラマン」や「宇宙刑事」に憧れた。 そういう頃だから、いちいち声優の名前などを頑張って記憶したわけでもない。 小学校の4年を過ぎても、俺は馬鹿だった。 役名と役者名の違いが理解できなかった。 「アムロ・レイ」の隣に「古谷徹」と書いてある意味が判らなかった。 「アムロ=古谷って何?・・・・そうか!アムロって言うのはこの古谷って人の芸名なんだ! そんで、このガンダムって言うアニメはこの古谷って人の15歳の頃の話なんだ!」 そう。 おれは『ガンダム』が実際に起きた戦争のアニメ化作品だと思い込んでいたのだ。 これは学校での、第2次大戦の授業内容を想起させた結果であり、東映の「戦隊シリーズ」が 実在の話だと思い込んでいたことから来るおバカな勘違いだ。 当時の俺は、TV画面は全て本物だと思っていた。 アニメは、全て「○○さん物語」の類だと思っていたのだ。 だから、「塩沢兼人」さんの演技の魅力に気付くのはかなり遅かった。 一時期俺がお世話になった(ただ邪魔していただけ)劇団の代表によれば、こうである。 「俺、塩沢兼人さんのポジションが目標なんですよ」 「あ?あんなんでいいのか」 「え、いや、なんか、独特のエロさって言うか、雰囲気持ってるじゃないですか」 「あぁ、まぁな」 なんとも素っ気なかったりするが、要は演技力ないぞ、と。 確かに、純粋に演技力の高い人物か?と問われれば、答えに窮してしまうところはある。 逆に、すばらしい演技だ!という人もそうはいない。 この点はフリーページの「いかりや長介」の項を参照して欲しい。 俺は感性と感想が一致しない場合が多いので、何でもかんでも、手放しで褒めちぎったりはしない。 一番好きな声優さんは「古谷徹」さんだ。 俺にビル・ゲイツ並みの財力があるなら、少なくとも日本の全てのアニメの放映権を買い取って 主人公を古谷さんにやってもらいたいぐらい、好きだ。 もちろん少女者は除外よ。 だが、だからといって、全てが古谷主人公でOKかと言えば、絶対に「NO!」だ。 演技力・表現力の問題で、だ。 いくら実力があっても、ありとあらゆる役をというわけには行かない。 「はまり役」というものが在るのだ。 その点で、「塩沢兼人」さんはどうなのだろう? 何の特徴もない通りすがりの人から、悲劇の主人公まで。 その全ての範囲内を自分のテリトリーにしていたわけじゃない。 むしろ、飛び石のように、「そこ」や「あそこ」に自分のテリトリーを作っていた人である。 その分、そのテリトリーだけは絶対に誰にも譲らない。 他の人が入ろうとしても、絶対に入れない。 そういうテリトリーを持っていた人ではなかろうか。 天才ではない。 絶対演技力を持っていたわけじゃない。 けれど、『天才』にしか出来ないことを時にこなしてみせる。 「塩沢兼人」 一つの作品の主人公を演じる人は、それなりの「ニオイ」を放つ。 そういう人は、ガヤ(一般大衆)をやっても、自然と判る。 『声』ではなく、『演技』にそれだけの特徴があるからだ。 でなければ、そもそも主役は張れない。 けれど、「塩沢兼人」がガヤをやると、判らない時がある。 主役を張れるほどの『声』も『演技』ももっているにも関わらず。 これが出来るのは、俺が知る限りは『天才・池田秀一』のみである。 『天才』でもないくせに『天才』と同じ事をやってのける。 これがなぜ可能なのか、俺にはわからない。 ただ、俺のような人間が生きて、『塩沢兼人』のような、必要とされ、愛される人が死ぬという現実に 不条理を感じるだけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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