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『シュタイナーの視点で発達障害を考える』アトリエ・ひまわり・長尾まさ子のブログ

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2016年10月10日
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カテゴリ:幼児教育

読み書きが苦手な子ども 1

の中で、人間の網膜で写る像は、上下左右逆転していること。
そして、その全体像を脳の中で上下左右逆転させ、
現実の世界と一致させることが出来るのは、7歳ぐらいだということ。
それ以前は、左右の区別がつかないことを書かせてもらいました。

内容は、ほぼ同じことの繰り返しになりますが、
この視点から幼児に文字を教えることの意味を考えてみたいと思います。

子どもの発達を見ても『デンバー発達スケール』では、
4歳ぐらいで形の模写が出来るようになることが分かります。
確かに、お絵かきが随分上手になる時期ですね。

5歳の子どもが、木や、家や、人を上手に描いているとします。
絵の中の右手は、右手なのでしょうか?左手なのでしょうか?
絵を観ただけでは、左右逆転していても分かりません。

でも、これを見て、多くの大人は
『こんなに上手に絵が描けるんだから、字も書けるに決まってる!』
と、思うでしょう。

ところが実際に教えてみると、非常に苦労することが分かるでしょう。
まだ、網膜の逆転した視覚を、脳の中で逆転させる(つまり現実と同じ形にする)
ことが完成されていないので、鏡文字を書くのです。

幼児がまだ『左右が分からない』『鏡文字を書く』ということは、ごく普通なのです。
※7歳で77.5% 田中敏隆「子どもの認知はどう発達するか」

では、鏡文字を書かない子は大丈夫なのでしょうか?

こういった子も実際には、まだ逆転しているものを、
とても苦労して更に逆転させて書いているのです。

ディスレクシアの子どもで、左右(または上下)逆転が残っている子どもが多いと書かせてもらいましたが、
そういった子どもたちの書いた文字や、文字の書きぶりが、
幼児のそれと、そっくり同じなのです。
鏡文字以外の問題を挙げてみます。

☆ 非常に苦労して、何度も何度も見本を見ながらゆっくり書く。
☆ 見本がないと間違える。
☆ 小さい字が書けない。
☆ 文字の大きさが揃わない。
☆ 斜め線が書けなくて、無理に垂直水平にする。
☆ 曲線が直線になる。
☆ 止って折り返す鋭角が書けずに曲線になる。

何度も何度も練習しても、それでもこんな風になるのは、どうして????

そう思われたときは、ご自分で全てのひらがなを、
上下左右逆に、あるいは左右逆に書いてみてください。
やろうと思えば、出来ないでもないです。
ただ、すごく難しい!
止る部分、考え込む部分、間違える部分が、子どものそれと一致してないでしょうか?

左右の正中線が統合されるのは、6~7歳ぐらいです。
その部分が完成しさえすれば、子どもは周りに文字があれば、
なんの苦労もなく自然に文字を書きます。

一方で、一見すると、文字が書けているように見えても、
実際には左右の正中線が越えられていない子どもは、

ただ単に『文字が下手』というだけでは無い苦手の問題を持つことが分かります。

ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau、1712年 - 1778年)の
『エミール』の中でも書かれていますが、
随分昔から、

『幼児に早くから知識を教え込んだら、素晴らしい大人になるのでは?』

という、仮定の下に、とても多くの子どもが早くから文字や知識を教えられてきました。

ところが、いくら一生懸命やっても、上手く行かないどころか、
かえって良くないことが起こる・・・・・。

そういうことが、何度も何度も繰り返されながら、
やがて世界中どこでも、

『どうやら、子どもに早く字を教えると具合が悪いらしい。」
『やっぱり子どもに6~7歳から文字を教えるのがベストだね!』

ということが一般的になっていったのだと思います。

もう一つ、幼児に文字を教えてはいけない大きな理由に、

鉛筆の持ち方の問題があります。

鉛筆を正しく持てないまま、文字を教えてしまうと、
その不器用な手の使い方をずっと続けてしまうことがあります。

そのお話しは、次回にさせてもらいますね。

幼児に文字を教えてはいけない理由 2

読み書きが苦手な子ども 1


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Last updated  2017年10月10日 08時41分46秒
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