秋まきの種子
種まきの季節と言えば春と秋。大体にして、植物の種子というものは発芽適温が18~25度。。大体よ。すなわち温暖な春か秋というわけで、言い方を変えれば、温度を18~25度に保っている場所なら夏でも冬でも発芽はします。種子は、人間みたいに「過ごしやすくていい気候だわー」なんて言って「発芽しよう!」って決めているわけではありません。季節ではなく、温度で発芽するという、そういう「植物の生理」というものをまずは把握しようというところをストレスレス園芸では重要視しております。そういうわけで、無理に種子の発芽適温を人為的に作り上げようなんてことはせず、常温=発芽適温となる時期に入ったら、さあ種まきしましょう!というのがまた安直なストレスレス園芸の特徴でもあります。「無理」は、要らぬストレスからフラストレーションまでもを招くことにもなりますからね・・・禁物です。さてさてでは、主にこの9、10月に行います秋の種まき、いってみましょう。まあ、春もですね発芽適温の頃ですが、、種子が発芽した後、今度は生育適温に焦点が当たります。多くの植物の生育適温が15~20度・・若干、発芽適温より低いのですよ。せっかく種子を春に発芽させてもですね、季節がどんどん初夏から真夏へと進むにつれ気温は上昇していきますから、ここ数年、日本も亜熱帯化していますし、弊社では、気温が冬に向かって下降していく途上にある秋の種まきに力を入れるのが常。(※厳密には発芽適温は気温ではなく地温=地中を測定した温度です)ただまあどっちもどっちと言えば、冬は氷点下にまで気温が下がることもあり、真夏も真冬も、どちらも発芽した苗を生き残らせるのには至難の季節。ですが、ここをしっかりクリアできれば、冬越しに成功すれば、しっかり根を張らせた丈夫な苗を翌年の初春から梅雨前あたりにはしっかり開花させることができるでしょう!伝統的には、春に出回る花苗は秋まきで作るのが通例だったそうです。今は早咲き品種がたくさん出回り、生産者さんも節分の頃に種まきして2~3か月で発芽からポット苗に仕立てて年間で最も花が売れるという5月の出荷を目指す!というケースも多いです。本来プロは、専門の苗をハウスで温度管理しながら周年育てる、というのがフツーかな。色々な生産者さんがいるので。。★お勧め書籍植物ごとに発芽適温、開花適温、越冬温度が記されている。植物の生理が学べる書籍で、お勧め!【中古】 楽しく作る ハイドロカルチャー 図解 生活園芸/武川満夫(著者),武川政江(著者) 【中古】afb【新品】では、秋にまいた種が無事発芽し、どう冬越しさせるか、そのポイントは次回に。ご意見、ご感想、ご質問等何なりとお寄せ下さいね☆彡