その1 種子の発芽と注意点
播種&発芽にトライ 播種/はしゅ・・種まきのことです。 その1 植物の生理から考える、種子の発芽と注意点 まず発芽適温に注意しつつ、種子とそれをまくための土をご用意下さい。デリケートな人間の赤ちゃんに匹敵する種子です。播種とは、その種を大切に慎重に土のベッドに寝かしてあげるようなもの。精妙な作業とも言えるでしょうか。その土は清潔であるべき。人間で言えば胎児の段階、とってもデリケートな種子なのです。無菌ベッドが◎。雑菌の宝庫と言われる自然界の土。種子は地中の雑菌により容易に壊死します。ここはちょっと抑えておきましょう。まだ養分は要りません。 種子は発芽に際して以下の3つ、ないし4つの必須アイテムを所望しております。1 温度2 水3 酸素4 光・・一部の明発芽種子のみ。逆に光が当たると発芽しない暗発芽種子もあると言われています。が、発芽しないわけではなく、しにくいという程度で、あまりここに神経質になる方はいない模様。 わたくしナディアめによります種子が発芽しなかった場合の分析は下記。 3つの要素が考えられます。 1 乾燥している種子は休眠状態にあり、水を含ませることによって復活する。これ以降、再び乾燥させることは禁止行為。そう言い切る生産者さんもおりまして、ここは重要と見ています。 2 そうかといって水浸しも厳禁。土に含まれている酸素が水分に押され、種子は酸欠状態におちいる。 あの細かい粒粒に、水と酸素の微細なさじ加減が求められる・・・えらいこっちゃです。ゆえに、一本の花苗から何千、何万という種子を飛び立たせるのが花の生理というものなんだなあと考えさせられる重要ポイント。 3つ目の要素として、発芽は確率の問題でもある、と言える。発芽しない種子に直面しても、動揺しないでOKOK。ここでストレスを感じる必要はございません。 総括しますと、そもそも種子はデリケートな存在。弱いものは地中の雑菌により、あるいは、水分過多&酸素欠乏症においちいって壊死してしまう。安全パイとしては、殺菌済みと称した種まき専用の専用培養土を使うことに尽きるのでしょうが、まあ高くつきますしね、発芽は確率の問題が大きい。ナディアは市販の赤玉土小粒を日光消毒してバーミキュライトを7:3程度で混ぜ、失敗も見越して多めに種をまくということを心掛けています。園芸植物の種子自体はそう高価なものではありませんので、一袋なり購入されたらいっぱい入っているでしょうが、全部播き切ることをお勧め致します。 もうね、あんまり神経使ってばかりではストレスになってしまいますからね、ドバっと播いてしまうことなんかよくあります、ハイ。 精妙な作業な段階なのですがね、あえてですね、豪快に大胆にいってしまうのもひとつの手! ここが園芸の面白いところなのですよ♪ 注)種子にも寿命はあります。最近の品種改良された種子は遺伝子に寿命がセッティングされている・・・いわゆるF1(エフワン)=一代交配種子。そういう種子の外袋にある「有効期限」が記されていて、その数値は絶対的なもの。 他方、自然界の植物から採取されたままの種子の寿命は「いついつ」と明言できるものではないが、確実に、時間の経過とともに生命力は失われていく=発芽率が低下していくのは避けられない種子の宿命。初年度取れた種子の発芽率は80%、次年度70~60%、3年後50~40%、という印象。つまり、あまり古い種はやっぱり発芽しませんので。 これら難関要素を突破し、見事に発芽を果たす種子!2016月9月下旬ルッコラ順調 が、幼い苗はまだまだか弱い存在。依然、試練がおしよせます。うわっどうしよう、そんな大変なの?やめようかな?いやもうやめちゃいたいよとナディアはしょっちゅう思いますがーーーなんでしょう、少し時間が経つと、も一回やったろーに、なぜかなるのですよ。これがまた園芸の面白いところかな!また用語が色々出てきてしまったね、追々用語集を埋めていきます。せっかく採取できた種、入手できた種子の限りあるに、思いを込めて。。次は発芽、幼苗についていってみましょう☆彡