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カテゴリ:読書感想文
梅雨入りしたようですね、 急に降り出した雨にコートの衿を立てて、肩をすくめて走る姿 ジェームスディーンを思いだしますが、カッコいいですよね。 でも以前、須賀敦子さんの「トリエステの坂道」を読んだ時、 このポーズは貧しい生い立ちを表すものなんだというくだりがあって印象に残っています。 ご主人は貧しいながらも苦労して文学を研究していたイタリア人 急に降り出した雨に、傘を持ってバス停まで迎えに行ったところ 妻に気づいているはずなのに衿を立てて走って行ってしまった。 その時、何か寄せ付けない雰囲気があって入り込めない過去を 背負っていると感じたのだそうです。 なぜ、このポーズが貧しさを象徴するのか、たぶん本に書いてあったのですが、 本がどこにあるかわからなくて(^^;) 哀愁を感じさせる背中・・・内面からにじみ出るものなのですね、本来は。 トリエステの坂道 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.04 21:02:14
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