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テーマ:映画館に行こう!!(371)
カテゴリ:映画レビュー(☆☆☆★★)
ちなみに彼の本名はエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(Ernesto Rafael "Che" Guevara de la Serna)。「チェ」とはいわば仇名であり、スペイン語で「やぁ」といった砕けた挨拶の意。彼が初対面の人でもこのようにフランクな物言いをするので、いつしかキューバ人達がその発音を面白がって「チェ」と呼ぶようになったという(彼はアルゼンチンの出身)。豆知識な。 (ウィキペディアからの丸写しだけどね 笑) …しかしそう考えると、この映画のタイトルは、 「『やぁ』39歳別れの手紙」 と、なんだか「究極超人あ~る」の主題歌みたいな、驚くほど緊張感のない名前になってしまうのだが。本当にこれでいいのだろうか…。 [DVDソフト] 究極超人あ~る さておき、前作「チェ28歳の革命」も合わせた感想を書くが、 とにかく重い映画だった。 擬似ドキュメンタリーとでもいうべきか、娯楽性を一切排し、ゲバラの革命家としての日々をひたすら追い続ける事に終始した作品。過度な演出もなく、ド派手な芝居もほぼ皆無。むしろ、必要のないシーンはバッサリカットしてしまう、ある意味非常に潔い作りだったと思う。 なにせ、前後編ともにまともな銃撃戦が始まるまで1時間近く。それもすごく断片的に過程と結果をダイジェスト的に観せるだけで、その他にしても、物資調達や遠征のシーンが延々と続くばかりで、物語としての盛り上がりはラストを除いてほとんどなかった。 正直、そんなに印象的なセリフがあったわけでなく、名場面と呼べるところもあまり思い浮かばない。さらにはっきり言えば、それなりの知識がないと相当眠くなる作品である事は間違いない。普段の小生なら、問答無用で「星2つ!!」とやってしまいかねない作品ではある。 それでも、この映画を決してキライになれないのは、偏に制作者側のゲバラに対する多大なリスペクトがあったからに他ならない。 彼をTシャツのプリント柄でしか知らない世代に、かのジョン・レノンが「世界で一番カッコいい」と称した男をもっと知って欲しい。その熱意が、この映画にスクリーンに映る以上のなにかエネルギーを与えている。残念ながらマルクス思想にはまったく共感できない小生だが、少しだけ彼に興味を憶えた。そんな 両方とも、観終わった後ものすごく疲れる映画だけども、たまにはこういった作品もいいかもしれない。特に、某ローゼン閣下をはじめ、政権争いにばかり躍起になっている議員連中は、これを観て少し反省していただきたい。かと言って、共産主義に変わられたら困るけど(笑)。 そんなわけで、小生の、この映画に対する評価は…、 ☆☆☆★★ 前後編合わせて星3つ!! ちなみに前作のパンフは↓ね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 16, 2009 10:48:44 PM
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