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テーマ:映画館に行こう!!(369)
カテゴリ:映画レビュー(☆☆☆★★)
![]() ところで、↑のパンフを買った時からこのジョニデが誰かに似てる気がしていたが、ようやく思い出した。 そうだ、唐橋くんだ!!「シンケンジャー」で十臓役やってる唐橋充くん。目のクマの感じとか、口元のヒゲの具合とか、ちょっと似てません? あと、少し遠目から見ると故・忌野清志郎さんにも見えてくる。さすがは百面相俳優。日本のロックスターや個性派俳優にも成りすましてしまうとは、まったく恐れ入った(違)。 ![]() 忌野清志郎 LIVE at SPACE SHOWER TV ~THE KING OF ROCK SHOW~(DVD) ◆20%OFF! ![]() 仮面ライダーファイズフォトブックCD7 海堂直也(CCCD) / 唐橋充(海堂直也) そんな事はさておき。 このジョニー・デップが演じるジョン・デリンジャー(作中でも「ジョニー」と呼ばれているので、ちょっとややこしい)という人物は、銀行強盗なのに紳士的で、汚れた金にしか手を出さない市民のヒーロー的存在として、アメリカでは相当有名な方らしい。う~む、日本でいう鼠小僧みたいなモンか? (まあ、実際の鼠小僧は博打や女遊びなんかの、私利私欲のために盗みを働いていたそうだけど) で、1930年代のアメリカを舞台に、その国民のヒーロー・ジョン・デリンジャーと、クリスチャン・ベイル扮するメルヴィン・パーヴィスをはじめとした捜査官の攻防。そして愛の逃避行の物語。…なわけだが、はっきり言ってしまうと、期待していた分非常にガックリな出来。 いろいろ言いたい事はあるが、とにもかくも、男の中の漢であるはずのジョン・デリンジャーに、男臭さをまったく感じなかった。演じるジョニー・デップがここ最近、頭のネジが何本か飛んでるようなヤツばっかりやってるせいか、カッコいいとは思うものの、「男が惚れる男」の骨太さがなく、どうにもヒョロっこく映ってしまったのは、非常に惜しい人選である。 それを追う捜査官メルヴィンに関しても、ジョン逮捕に執念を燃やしながら、そのために非道な捜査も憚らず、ついには法律さえ捻じ曲げる、組織の歪んだ正義との狭間で苦悩する男の剛胆さと繊細さを、クリスチャン・ベイルの仏頂面からあまり感じ取る事ができなかった。 二人ともいい役者とは思うのだが、例えば、これが演じる役が逆だったら、もう少し違っていたかもしれない。ビッグスターを揃えながら、なんとも残念。 また、1930年代の雰囲気と臨場感を出したかったのか、銃撃シーンになると何故か突然ハンディカメラの揺れ揺れ映像に切り替わるのも、完全に失敗。ただでさえ強盗犯も捜査官も、全員がこれまたストロー帽にトレンチコートという全く同じような格好をしている上に、基本、薄暗い場所で撃ち合うので、観ていてどっちがどっちだがよく分からない事がしばしば。 なおかつ、そこへ来て件の揺れ揺れ映像にされては、余計にゴチャゴチャになってしまい、結果、終始「アレ、あいつ捜査官じゃなかったの?アラ、ジョニー仲間撃っちゃったよ。あ、あっちが捜査官か?」みたいな状態に。 あの状況で誰が誰か判定できるのは、ジョニーとベイルとドン・フライだけ(しかしなんで出てるんだ、彼)。そんなシーンが面白いはずはなく、20年ぐらい前のNHKドラマみたいな安っぽい画面も相俟って、会話シーンよりも銃撃シーンの方が眠気が増すという、実に不思議な現象が巻き起こってしまった。 史実とはいえ、ストーリー自体はそんなに悪くないのに、全ての要素がまったくかみ合ってなかったというのが率直な感想。正直、2時間半観て、「眠かった」以外の印象がほとんど残っていない。世のお嬢様方は、ジョニーとベイルの男前揃い踏みが観られれば満足かもしれないが、小生としてはこう言わざるを得ない。 普通。あれだけやったのに、総じてめっさ普通。平均並みか、ちょっと下ぐらい。 …うん、これに尽きる。以上!! まあそんなわけで、小生の、この映画に対する評価は…、 ☆☆☆★★ オマケの星3つ!! ![]() 映画『パブリック・エネミーズ』オリジナル・サウンドトラック ![]() Bungee Price Blu-ray 洋画ターミネーター4 スペシャル・エディション 【BLU-RAY DISC】
最終更新日
December 27, 2009 08:07:25 PM
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