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テーマ:映画館に行こう!!(371)
カテゴリ:映画レビュー(☆☆☆★★)
ジャック・タルディ原作の人気コミックを、鬼才リュック・ベッソン監督が映画化。20世紀初頭のフランスを舞台に、知恵と勇気と美貌を兼ね備えた女性ジャーナリスト・アデルが、妹の命を救う秘薬を求めて大活躍する姿を描く。 主人公・アデルの直感と行動力とお色気、そしてエスプリの効いたジョークを主軸にした、RPGというよりコマンドアドベンチャー的なコメディ色の強い内容。 「女性版インディ・ジョーンズ」と例えられる事も多く、事実、冒頭にそれらしい古代遺跡での謎解きや、悪党達と戦うシーンが挿入されてはいるものの、その手の映画を期待していくと、肩透かしを食らってしまう事必至。 とはいえ、目的のためなら手段を選ばないアデルの大胆不敵でエネルギッシュな行動は、観ていて実に痛快。演じるルイーズ・ブルゴワンのキュートな魅力も相俟って、確かに今までにない、新たなヒロイン像を確立している。 また、「世界一分かりやすい映画人」リュック・ベッソンらしく、ストーリーも非常にシンプルで観易い。化石の卵からプテロダクティルスが孵化したり、謎の科学(?)でミイラが蘇ったりと、荒唐無稽で随分オカルティックではあるが、小難しい専門用語もなく、誰でも頭を空っぽにして楽しめる。エンターティメント作品として、それだけで充分及第点がつく仕上がりと言える。 しかし残念な事に、本作の重要な要素であるはずの「笑い」のポイントが、ややエスプリが効きすぎて日本人には理解しづらいのが難点といえば難点。 本編のセールスポイントの一つと言われるアデルの七変化も、笑いに目の肥えた我々にしてみれば間の悪いコントにしか見えず、会話の最中に飛び出すウィットに富んだフレンチジョークの数々も、しばらく経ってから「あぁ、さっきのアレ、ジョークだったんだ」と気づく始末。 単なるフランスと日本の文化の違いか、七変化のシーンは嫌いじゃなかっただけに、もう少しテンポ良くやっていれば、それなりに笑えるモノになったんじゃないかと、勝手に想像してみる。 また、アデルの宿敵であるデュールヴーとの因果関係も詳しく語られておらず、結局ただキモいオッサンが出てきて因縁つけただけにしか見えなかったのは、大きなマイナスポイント。双子という設定、そして衝撃のラストカットを踏まえると、次回作への布石と考えられなくもないが、もう少し掘り下げてくれても良かった気もする。 繰り返すが、「インディ・ジョーンズ」や「ナショナル・トレジャー」の女性版のつもりで観に行くと、間違いなくポカンとする事ウケアイ。加えて、全編フランス語(フランス映画なんだから、当たり前だが)の意味不明なジョークがこれでもか!と飛び交う内容だけに、ダメな人も多いかと思われる。 まあ、個人的にはプラマイでプラスの方が勝っている作品であり、できれば続編が観たいので、それとなくオススメしておく。 ポロリもあるしねッッ!! (本当です) つー事で、小生の、この映画に対する評価は、 ☆☆☆★★ 難しく考えなくていいんだよ、リュック・ベッソン映画なんだから(笑)。星3つ!! アデル 『アデル/ファラオと復活の秘薬』オリジナル・サウンドトラック 【Blu-ray 2980円キャンペーン】インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国 スペシャル・コレクターズ・エディ 【23%OFF!】ナショナル・トレジャー 【Blu-ray disc 専用】 【23%OFF!】ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記 【Blu-ray disc 専用】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
July 7, 2010 08:01:31 PM
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