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July 10, 2010
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宇宙ショーへようこそ.jpg
 「かみちゅ!」舛成孝二監督とA-1Picturesが手がける、初のオリジナル劇場アニメーション作品は、5人の少年少女が助けた犬型宇宙人とともに星々を股にかける大冒険に出かけるジュブナイルムービー。


 人類未踏の宇宙での経験を通じ、子供達が友情を深め合い、成長していく姿を描く、今は亡き学研「科学」「学習」が泣いて喜びそうなベタなストーリーながら、難しい専門用語もほとんどなく、分かりやすく、親しみやすい内容。
 主人公・夏紀をはじめ、少年少女のイキイキとした表情と動きも素晴らしく、登場する様々な姿形をした宇宙人達、背景、小道具等もまた、鮮やかな色彩と楽しいデザインと相俟って、ハイセンスな仕事ぶりを見せてくれる。
 やたらと挿入される、突き出した夏紀の尻のアップや、生足を嘗め回すかのようなローアングルからショットなど、フェティズム溢れるカットがやや気になるが、彼女達の瑞々しく健康的な美しさを表現したかったのだと、好意的に受け止めてみる。

 とまあ、これだけいろいろと好条件が揃っていたにもかかわらず、事実、前半の約一時間までは間違いなく「神アニメ」と言われるレベルではあるものの、残りの一時間強がとにかくグダグダで冗長。ムダや蛇足要素も多く、しかし必要なシーンはないという矛盾だらけの構成で、全てをぶち壊しに。ようやくエンドロールが流れた頃には瞼を持ち上げるのがやっとなぐらい、フラフラの状態になってしまった。

 例えば、旅費を稼ぐためにみんなでバイトをする件。「子供達の成長譚」という側面から見れば良シチュエーションと言えるが、それをまったく生かしきれていないばかりか、本当に必要だったのかどうかさえ不明なオトシ方。
 途中、夏紀が借金をこさえるエピソード、また「宇宙ショーへようこそ」というタイトルから考えると、夏紀が誰かが宇宙ショーの機材なりセットを壊し、それを弁償するためにバイトを始める、とした方が、たくさんの星々を移動する名目にもなり、自然だと思うのだが。
 そうすれば、不必要なシーンをバッサリできた上、アイドルを目指す倫子が、マリーが舞台袖で緊張していたり、影で努力している姿を目撃し「あんな大スターでも、緊張するんだ。いっぱい頑張らないと、ステージには立てないんだ」と悟る、といったエピソードも追加でき一石二鳥。
 「コーラ一杯1ポッド=約183円」という計算に関しても、初日の給料を見て「この中から借金を返して、ご飯食べて、旅費も貯金して…。お金稼ぐのって、結構大変なんだな」の一言ぐらい、なぜ言わせられなかったのか。実にもったいない。
 
 さらに言うなら、伏線の張り方、シャレードの使い方があまりに雑すぎる。おそらく本作のキーアイテム(?)の一つであったピョン吉は、まったく必然性を感じる使われ方をされておらず、宇宙ショーの悪事もほとんど口頭で説明、しかも「そんな事言ってったっけ?」レベルの扱い。
 特に小生が腑に落ちないのが、後半の見せ場である、夏紀(アマネ)が喧嘩をするシーン。今まで和気藹々としていた彼女達が、前後なく突然怒り出すのでは、観ているこっちはなんのこっちゃ。
 またまた例えばだが、
 どこかの星のペットショップか何かで、ピョン吉そっくりの動物を見かけて、それをが窓越しに見ながら悲しそうな顔をしてたとする。
 ↓
 それを見た夏紀が発起し、一生懸命働いたお金で、その動物をにプレゼントする。
 ↓
 「わあ、ありがとう」と喜ぶ
 ↓
 そこで夏紀が「帰ったら、この子のピョン吉の代わりに飼おう」と言い出し、が「全然分かってない!!」と怒る。

 まったく素人考えで、言うは易しな事は存じ上げているが、せめてこのくらいの流れは、必要ではないだろうか。
 その後、ネッポに誘拐されるにしても辻褄が合うし、もっと言うならそこで「私たちに周ちゃんの代わりがいないように、周ちゃんにピョン吉の変わりはいないんだ」夏紀が気づくのが、進行上スジが通る。

 もう一つ苦言を呈すなら、わざわざ宇宙ショーを悪役にしなくとも、普通にペット大王が出てきてはいけなかったのか?宇宙ショーでたまたま見かけたに一目惚れして「私の妃になりなさーい」とか言って拉致するのでは、ダメだったのか。


 素材もいい。腕もいい。それを生かせる環境も揃ってる。にもかかわらず、調理法を間違えたといった感じ。おかげでせっかくの感動的なラストも白けてしまった。これは完全な脚本ミス、演出ミスであると断じる。
 おそらく本作のスタッフは、テレビシリーズの制作論しか持ち合わせていなかったんじゃないだろうか。もちろんあくまで邪推だが、全12話か24話のストーリーの総集編のつもりで作っている観がある。そう考えると、エピソードのブツ切り感、ストーリー展開時の違和感も、なんとなく説明がつくが、それにしたって、この内容で2時間オーバーは長すぎる。

 子供向け、ファミリー向けを狙って作られたと言われる本作であるが、結果的にマイノリティだけが楽しむ「ヲタク向けアニメ」に落ちてしまったのは、なんとも惜しい。
 断っておくが、小生は何も「ヲタク向け」が悪いと言っているのではない。ヲタク以外の層を想定して作られたにも関わらず、結局一部の熱狂的ファンだけが喜ぶ作品になったのでは、本末転倒だと言っているのである。
 気分を害された方がいれば謝罪する。と同時に、逆にお伺いしたい。諸兄姉は本作を、胸張って子供達に薦められますか?「この映画、めっさ面白いぞ。金払うだけの価値はあるから、是非観に行きなさい」と、声を大にして言えますか?

 技術は認める。潜在力も評価する。好きか嫌いか聞かれれば、間違いなく好きな作品。しかし、よっぽどの相手じゃない限り、小生は本作を人にオススメできない。
 とはいえ、今後も数々の傑作を世に送り出すであろう舛成監督とA-1Pictures「現在進行形の通過点」という意味では、やはり劇場鑑賞は必須かもしれない。

 ポロリもあるしねッッ!!
 (ある意味ホントです)


 つー事で、小生の、この映画に対する評価は…、

 ☆☆☆★★

 今回はちょっと厳しめにいきます。星3つ!!



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最終更新日  July 12, 2010 07:14:56 PM
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