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September 3, 2010
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 直木賞作家・森絵都原作小説を、「河童のクゥと夏休み」原恵一監督、サンライズ制作でアニメ映画化。

 「地獄は一定」
 本作を鑑賞中、歎異抄の中にある有名な一節が、小生の脳裏に浮かんだ。
 自殺した中学生・の身体を借り、もう一度人生をやり直すチャンスを与えられた「ぼく」。いじめや援助交際、母親の不貞等、少年には耐え難い様々な重圧に打ちのめされ、傷つきながら、少しずつ自分自身と向き合い、いつしか家族とともに人として再生していく様子を、瑞々しいタッチで描いている。
 本作で注目すべきは、タイトルが指し示す通り、その色彩。彩色がキレイなのはもちろん、主人公・の心境と呼応し、ビジュアルとして表現してみせた監督の手腕とセンスには、ただただ脱帽。
 特に、自暴自棄になり、全てを投げ出そうとする中盤にかけてのくすんだ街並と、それを乗り越えたラストカットの鮮やかな空の青さは、アニメーションでしか成しえない究極の演出術と断じたい。
 個人的には、母親の作る料理の描写にも注目したい。一見して美味しそうでありながら精神的な「汚さ」が滲み出し、決して口にしたくないと思うの心理を見事に具現化。登場する料理が美味そうで良かった映画は今までいくつもあったが、不味そうで良かった映画は、多分本作が初めてである(笑)。

 さて、いきなりだが、少し私事を書かせていただく。
 小生は子供の頃から軽度ながらAD/HDの気があり(ちゃんと診断をされたわけではない)、そのためクラスメイトはもとより教員、はては親兄弟に至るまで、人外のごとき扱いを受けてきた。
 常に劣等性、下から数えて何番目のレッテルを張られ、それをネタにからかわれては噛み付き、時には相手の骨の一本や二本折れるまで暴れ倒し、結果小生だけが悪者扱い。そしてそれをネタに…、を繰り返す毎日。
 悩みを相談する相手もなく、仮に親にでも話してみても、ゲラゲラと一笑されるか、「忙しい」か「くだらん」と切り捨てられるか、何故か逆ギレされるか、「勤行したら、全部解決する」とか言いながら創価学会の会合に連行されるかのどれか。
(おかげで小生は、今でも連中が心の底から大嫌いだ。大人になって少し勉強してみたが、思想も行動理念もまったく共感できず、ますます嫌いになった。詳しい事は後日、また何かの機会に書くとして、人ン家の合鍵を勝手に作ろうとするような連中とは、絶対にお友達にはなれない)
 もっとも、荒療治と称して自分の子供の背中に「僕は頭のおかしい子です。笑ってください」なんて書いた張り紙を貼り付けて登校させようとする人達なので、こちらも当時から過度の期待などしていなかったが、まあ、そんな毎日が幼年期から10年近く続いたら、一体どんな人間が出来上がるかは、想像に難くないと思われる。

 …随分と鬱っぽい話しをしてしまったが、つまりそんなわけで、かつてその一人だった身として、小生には自殺したくなる人達の気持ちが、ほんの少しながら分かっているつもりである。
 よく「自殺するぐらいなら、死ぬ気になって立ち向かってみろ」なんて輩がいるが、それとこれとは全く別問題。個人差はあるにせよ、自殺したくなる人間というのは「拠り所」がないのだ。
 例えば愚痴を言い合える友人、文句が言える親、くだらない喧嘩し合える兄弟。どんなに些細でも、自分のいい面悪い面、特に後者を受け入れてくれる存在が、人間には絶対に必要なのである。
 受け入れるとは、すなわち「赦す」事だと小生は思う。母親の不貞も、憧れていた女子の援助交際も、そして自分自身の罪も、全て赦し、受け入れる。それが結局、お互いがお互いの拠り所となる事には、成りえないだろうか。
 実は自分の身の回りにいる全ての人に、自分が支えられている。そこまで考えられて、人は「生きている、生かされている」と言えるのだと、小生は思う。
 余談だが、のお父さんとは、それを作中で唯一、悟っている人物なんじゃないだろうか。人が陰で何を言おうと、息子や妻から何と思われようと、全てを受け入れ、ニコニコと平穏に生きる。それが自分にとっての幸せだと、覚悟を決めた人なんじゃないだろうか。
 現世が地獄なら、自分の中に極楽浄土を作ればいい。そうすれば、半分の肉まんだって、人は充分に幸せを感じられる。
 ラストカットの「僕は、生きてます」というセリフには、そんな想いが込められているような気がしてならない。

 まあ、小生のような極悪非道が言っても、何の説得力もないんだが。


 小生の、この映画に対する評価は…。

 ☆☆☆☆★-

 星4つマイナス!!

 
 マイナスの要因は、本作で語られている全てに共感できているわけではなく、必ずしも正解とは思えないので。
 とはいえ、かなりの秀作である事は疑いようナシ。

 さあ、お前の罪を数えろ!!(エ)


 余談。
 図らずして恥部を曝け出すような醜態を演じてしまったが、ではなぜ、5分に一回のペースで死にたくなるような暗黒時代を過ごしてきた小生が、今日まで生きてこられたか。あるいは生き恥を晒してきたか。
 学校の屋上のドアに鍵がかかっていた事と、睡眠薬が子供の小遣いで買える値段じゃなかった事と、首を吊るのに最適なロープと枝がなかった事を差し引けば、…まあ、他人からすればバカみたいな話しなんだが、実はアニメが見たかったから、である。
 当時はほぼ毎日、夕方にはどこかのテレビ局で再放送なりが放映されており、どんなに辛いいじめに遭おうと、どんなに理不尽な仕打ちを受けようと、この番組が終わるまで生きていよう、次の週まで自殺はしないでおこうと、それだけを心の支えに生きていた。
 おかげで、かどうかは知らんが、18、9歳から以前の記憶の多く、特に人の顔と名前ほとんど全員忘れてしまった小生だが(原因は今でもさっぱり分からない。多分、それほど重要な事柄じゃなかったんだろう)、その辺りの事だけは、今もはっきりと覚えている。
 人は支えがなければ簡単に死ねるが、同時に小さな支えが一つあれば簡単に生きようと思える。あの日々から学んだ事があるとすれば、多分そんな所だろう。
 くだらない話しかもしれないが、今小生がここでしょーもないブログを書いていられるのはアニメのおかげ。これは、疑いようのない事実である。

 (ちなみに、小生はナメられるのと同じくらい、同情されるのがキライである。たまにこういう事を書くと、モノも満足に知らん頓馬がカウンセラー気取りで慰めにやって来るが、そんな輩には一人残らず鳩尾へのパチキをお見舞いするので、その辺どうかご注意を)


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最終更新日  September 3, 2010 10:22:21 PM
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